理不尽な指導をやめて! 沖縄の高校生が考えた「部活生メッセージ」 県教育長に渡す

「暴力・暴言・ハラスメントゼロの部活動」を目指し、沖縄県の高校生自らが顧問や学校へのメッセージを考える「高校生検討委員会」の委員たちが6日、県庁に半嶺満県教育長を訪ね「県高校部活生メッセージ」を手渡した。
この日は県立高校7校22人の委員のうち、19人が集まった。全5回11時間以上をかけて考えたメッセージは顧問や学校、保護者などを対象に「理不尽な指導をやめてほしい」「定期的に部活動のハラスメント実態調査をしてほしい」などと求めている。
メッセージを受け取った半嶺教育長は、県教育庁としても暴言やハラスメントなどを伴う指導の根絶に取り組んでいるとした上で「メッセージはこれまで部活動に関わってきた人が部活について考える指針となる」と話した。
委員で那覇西高校陸上部の糸数天音さんは「他の学校の生徒から監督が怖く、ハラスメントを受けているケースなどを聞いた。互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながらも、そういったハラスメントがない部活を目指したい」とコメントした。
メッセージは、県立高校のほか県高体連、県高文連、県高野連の関係団体に送付するほか、ポスターの作製も検討する。(社会部・松田駿太)
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「ハラスメントゼロ」の部活を目指して考えたメッセージを手渡した高校生と半嶺満県教育長(前列右から3人目)ら=6日、県庁