男性で「日傘」を持っている人の割合は? – 年代別の所有率も

スコープは7月14日、「男性の日傘の使用」に関する意識・行動についてのアンケート結果を発表した。同調査は6月20日~21日の期間、20代から60代までの男性500人を対象に実施されたもの。

はじめに、男性の日傘の所有状況を調査したところ、全体の9.4%が実際に自分用の日傘を持っていることがわかった。

年代別の所有率を見ると、20代と30代の若い世代で最も所有率が高く、各14%が日傘を持っている結果に。一方で、50代の所有率はわずか1%と大きく落ち込んだ。しかし、60代になると所有率が10%に上昇し、若年層に迫る数値を示した。

今夏の日傘の使用意向について尋ねると、「ぜひ使いたいと思う」または「使っても良いと思う」と回答した男性は全体の22%と、現在の所有率の9.4%を上回った。しかし、「あまり使いたいとは思わない」「全く使いたいと思わない」との意見も半数以上を占め、日傘の利用には心理的ハードルが存在することも明らかに。

年代別の分析でも、20~30代の若い世代では使用意向が高い一方、50代は非常に低い傾向が見られた。また、40代では所有率は8%だが、使用意向が25%と高い数値に。働き盛りの年代で、出社機会が増えることや近年の厳しい夏の暑さを考慮すると、日傘の必要性を新たに感じ始めている可能性があるという。

続いて、男性が日傘を使用したい理由を尋ねると、「UV(紫外線)から肌を守り、シミやそばかすを防止するため」が73.6%で最多に。次いで「直射日光を遮断し、外の暑さを和らげるため」(64.5%)、「暑さや日差しを和らげ、移動を快適にするため」(41.8%)と続き、大きく「健康保護」と「快適性」の2つに分かれた。

同調査ではこの結果から、「日傘がここ数年の夏の厳しい環境下において、通勤や業務中の移動をはじめ、屋外活動を快適にするための有用なアイテムと認識されていることがわかる」と説明した。

次に、日傘を使用したくないと感じる男性の理由について調査したところ、「日傘を使用する必要性を感じない」との意見が45.1%と最も多く、次いで「持ち歩くのが面倒」(37.4%)、「かさばる(荷物になる)」(30.0%)、「手がふさがって不便だと感じる」(24.9%)など、携行性が理由として多い結果に。

一方、周囲からの評価を理由にした人はそれほど多くなく、「男性が日傘を使うのは恥ずかしい」と感じる人が16.4%、「同性からの視線が気になる」と感じる人が7.7%、「異性からの視線が気になる」と感じる人が7.2%だった。

日傘を使用する際に男性が重視する要素を探ると、全体の41.0%が「軽量(持ち歩きやすい)」を選択。そのほか「コンパクトに折りたためる(収納しやすい)」という選択肢も32.4%となり、男性は日傘の携行性と利便性を重視している。

そのほか、「UVカット(紫外線防止)」(34.4%)や、日傘の基本的な機能である「遮光機能(日光を通さない)」(18.2%)、「遮熱機能(暑さを和らげる素材や工夫)」(12.0%)にも回答が集まった。

また、自由回答を求めると、「ミストが出る日傘」「充電機能のついた日傘」「ドローンのように滞空し手をふさがずに済む日傘」などの意見が挙がった。