島根県で約20年にわたって軽キャンパーの製造販売を手掛けるキャンピングカー専門店スマイルファクトリーが女性目線で開発した「ルアナ」は、日本初の機構を搭載する要注目の1台だ。どんなこだわりを持って作ったクルマなのか、担当者に話を聞いた。
○横開きのポップアップルーフがけっこう便利
2トーンカラーがかわいい「ルアナ」はスズキ「エブリイ」がベース。女性スタッフのアイデアを盛り込んで作った「女性目線」の軽キャンパーだ。イベントに出展すると、SNSなどで女性から注目を集めることが多いという。
人気のポイントは内装も含めたカラーリングだ。担当者によればさまざまな箇所のカラーリング・素材を無料で変更できることが魅力のひとつだという。例えばフロアベッドやテーブルといった装備のカラーリングは、いくつかの選択肢から自由に組み合わせてアレンジできる。ただかわいいだけではなく、好みの空間を自分でコーディネートする楽しさを備えていることも人気の秘密なのかもしれない。
ルアナのポップアップルーフは「日本初」の横開きだ。担当者によれば、縦開きタイプと比べて空間を広く使えるという。実際に確認してみたが、縦開きタイプは前にいくほど屋根が下がってくるので多少の圧迫感を感じるのに対して、横開きタイプは前後の高さが一定であるため、全体的に広く感じられた。イメージとしては屋根の上にテントが乗っているような感じで、快適に過ごせそうだった。
軽キャンパーはベースが軽自動車であるため、他のキャンピングカーと比べて車内で使える空間が小さくなる。そんな車内を少しでも広く使うために、ルアナでは断熱材を挟み込むサイドキャビネットの上にポケット付きシェードを取り付けるなどの工夫を凝らしている。外からの覗き見を防ぎプライバシーをしっかりと保護する機能性を持たせながら、ちょっとしたスペースを収納に活用するあたりは女性ならではの細かな配慮だ。
ルアナの納期は現在、横開きポップアップルーフタイプで1年6カ月ほどになっているという。販売は申し込み順とのことなので、気になった方には早めの問い合わせをオススメしたい。
安藤康之 あんどうやすゆき フリーライター/フォトグラファー。編集プロダクション、出版社勤務を経て2018年よりフリーでの活動を開始。クルマやバイク、競馬やグルメなどジャンルを問わず活動中。 この著者の記事一覧はこちら