ムダに悩んでない? 精神科医が教える「悩みを一瞬で解決する方法」― 20代~30代が今読んでいるビジネス書ベスト3【2023/1】

ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計101.9万人のユーザーに活用されています。

この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
○1位は大ベストセラー『アウトプット大全』著者の「悩み解決術」

1月、20代~30代に一番読まれたのは『言語化の魔力』(樺沢紫苑、幻冬舎)。『アウトプット大全』などのベストセラーで知られる精神科医、樺沢紫苑氏の新刊です。

樺沢氏は「コントロール軸・時間軸・自分軸を使えば、あらゆる悩みの対処法が一瞬で見つかる」といいます。

コントロール軸とは、コントロールできない悩みは放っておくという考え方。「明日の遠足、雨が降るかもしれない」とクヨクヨしても、どうしようもありません。一方「明日の遠足、途中で雨が降ってきたらどうしよう?」と捉え直すと、対処法が見つかるでしょう。

時間軸は、過去や未来を思い悩むのではなく「今、できること」に目を向けるという考え方。「仕事でミスをして叱られた……」と落ち込むより、今できる改善策に目を向けたほうがずっと生産的です。

自分軸とは、他人を変えるのではなく自分が変わるという考え方です。「キレやすい配偶者の性格を変えたい」と思っても、なかなか難しいもの。それよりも「配偶者がキレる回数を減らすために、自分にできることは?」と検討してみましょう。

そのうえで、「言語化の魔力」を活用してスッキリしましょう。誰かに悩みを打ち明けたり、ノートにモヤモヤを書き出したりすると、気持ちが癒やされるはず。寝る前に「今日あった楽しかった出来事」を3つ思い出して書き出し、幸せな気持ちのまま眠るのもおすすめです。

貴重な20~30代の時間を、クヨクヨと過ごしていてはもったいないもの。本書を読んで「言語化の魔力」を活用してみませんか?
○エグゼクティブコーチが教える“仕事ができる人の50の共通点”

2位は『成功する人の仕事のやり方』(ナイジェル・カンバーランド、高崎拓哉訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)でした。

著者のナイジェル・カンバーランド氏は、エグゼクティブコーチとして多くのプロフェッショナルに接してきました。本書では、そんな著者が見つけた「成功する人の仕事のやり方」が50種類まとめられています。

特に20~30代の方に知ってほしいのは「会社から求められた以上の仕事をする」。

まずは今、自分が上司から何を期待されているかを把握し、その期待に応えましょう。それを完璧にこなせるようになったら、プラスアルファの仕事ができるように努めること。これだけであなたの価値はグッと上がります。

著者はまた「かけがえのない人材になること」の重要性も説いています。代えの効かない人材になることは難しいかもしれません。それでも「後任は見つかるが、同じくらいよく働く人は絶対にいない」と思われるよう、一生懸命努力することはできるはずです。

多くのプロフェッショナルを見てきた著者ならではの珠玉のアドバイス。どんな場所でも求められる人材になりたいなら、本書を参考にしてみてはいかがでしょうか。
○誰かにイラッとしたとき、心理学的に“正解”な行動とは?

3位は、『いつもよりラクに生きられる50の習慣』(藤本梨恵子、かんき出版)でした。モヤモヤやザワザワにとらわれ、気持ちが落ち込んでしまいがちな方にぴったりの一冊です。

著者の藤本梨恵子氏は喧嘩の絶えない家庭で育ち、親類の家を転々として過ごしました。社会人になっても苦労は続きます。毎月の残業が130時間以上、オフィスには常に怒鳴り声が響いており、ストレスまみれの会社員生活を送っていたそう。

つらい状況から藤本氏を救ってくれたのがNLP心理学でした。本書では、NLP心理学の観点から「いつもよりラクに生きられる50の習慣」が紹介されます。

今日から取り入れたいのは「相手の価値観を尊重する」。

NLP心理学には、「地図は領土ではない」「他者の世界地図を尊重することはコミュニケーションの基本条件である」という考え方があります。

「地図は領土ではない」は、私たちが認識しているものと現実は同じではないということ。

「他者の世界地図を尊重することはコミュニケーションの基本条件である」は、自分の考え(地図)を妄信せず、相手の価値観(地図)を理解しようという意味です。

価値観は人それぞれ違っていて当然のもの。やさしく、生産的なコミュニケーションを実践するために、「地図」と「領土」の考え方をインストールしてみてはいかがでしょうか。誰かの発言や行動に対してザワザワ・モヤモヤすることが減るはずです。
○ビジネス書から、ビジネスのヒントを得よう

今回も、現在の自分の姿と向き合い、さらなる成長を遂げようとするビジネスパーソンの姿が見えるようなランキングとなりました。

本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。1月のランキングでは、『人を選ぶ技術』(小野壮彦、フォレスト出版)や『リーダーは話し方が9割』(永松茂久、すばる舎)、『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』(松下幸之助、松下政経塾編、PHP研究所)などがベスト10にランクインしました。

来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。

本の要約サービス「flier(フライヤー)」 flier(フライヤー)は、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供し、良書との出合いを促進する時短読書サービスです。 通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。就職活動中の学生や若手ビジネスパーソンなど20~30代のユーザーも多く、日々のインプットやトレンドのキャッチに最適なツールとして幅広く利用されています。お得な「学割プラン」も提供中です。flier(フライヤー):https://www.flierinc.com/welcome この著者の記事一覧はこちら