鉄道ファンから約700万円の寄付…明治村の現役蒸気機関車『SL9号』が大規模修理へ 費用は数千万円単位

愛知県犬山市の明治村にある蒸気機関車「SL9号」が25日、大規模修理のために静岡へ運び出され、多くのファンが見送りました。 明治村で現在も客を運ぶ「SL9号」は、111年前に製造されていて、定期的なメンテナンスが必要です。
博物館明治村の乗物担当係長:「明治時代に製造された車両ですので、長期的にこれらを動かすということになりますと、予防的な修理が必要になってきます」 部品1つ1つにまで解体し、車輪やボイラーなど、状態を点検するオーバーホール。作業を行う静岡の工場に運び出すため、約20トンもの車体が宙に浮きました。
数千万円単位の費用がかかるという大規模なオーバーホールですが、この健康診断を支えているのがファンの存在です。 全国の鉄道ファンから寄せられた約700万円の寄付が、修理費用に充てられます。 25日は、10万円以上寄付をしたファン12人が招待され、2年ほどを予定しているオーバーホールへの出発を見守りました。
SLファン:「お金を出すことでSLが未来に繋がっていくのが、自分にとってはすごく嬉しいことなので」別のSLファン:「2年後、乗りに絶対来たいと思います」