少子化高齢化で市場縮小…開院当初は糸魚川唯一だった小児科医院が破産開始決定【新潟】

新潟県糸魚川市の社団谷小児科医院が18日に新潟地裁高田支部から破産開始決定を受けていたことが分かりました。

民間の信用調査会社・東京商工リサーチ新潟支店によりますと、社団谷小児科医院は1988年1月に個人医院として開業し、2001年8月に医療法人として法人化した事業体で、開院当初は糸魚川地区唯一の小児科医院だったことから、相応の患者数を確保していました。

しかし、2006年ごろに同業者が参入して以降は徐々に受け入れ患者数の減少が見られ、少子高齢化に伴う市場の縮小によって、2020年8月期の事業利益は1486万円にまで減少していました。

2018年8月期以降は5期連続の欠損計上となり、度重なる赤字によって債務超過が拡大。資金繰りがひっ迫していたことから事業継続を断念し、今回の事態となったということです。