高齢者の隣で泣き出した客 飲食店での出来事に「切ない」「涙腺崩壊した」

年齢を重ねていくと、人の身体にはさまざまな変化が現れます。
時には性格や行動などにも変化がおよびますが、そんな中で、変わらない部分もあるでしょう。
TikTokに投稿された、とある高齢男性の想いが人々の心を揺さぶっています。
動画に映っているのは、飲食店で食事をしようと料理を注文した男性と、隣の席でサンドウィッチを頬張る高齢男性。
ナポリタンがテーブルに置かれると、男性は高齢男性から話しかけられて…。
「うちの息子の好物なんでね」とナポリタンを覗き込んだ高齢男性。
その言葉は料理をもらうための、単なる口実…ではありませんでした。
高齢男性は、自分の息子への愛情から、料理を持ち帰りたくて男性に話しかけていたのです。
察した男性は、どこか照れたような表情を浮かべた後、ナポリタンだけでなくエビのフリットまで譲ってしまいました。
動画をラストまで見た人の大半は、男性がなぜそんなことをしたのかを察したことでしょう…。そう、高齢男性は記憶を失った実の父親なのです。
目の前にいる息子が認識できなくなっているものの、高齢男性は我が子への愛情を失っていません。
それを目の当たりにした男性は、胸に熱いものが込み上げ、こらえきれずに涙をこぼしました。

こちらの動画は、創作したショートドラマをSNSで公開している『ごっこ倶楽部』のTikTokアカウント(gokko5club)が投稿した動画。
実際に、似たような経験をしている人が多いこともあり、動画は人々の涙を誘いました。
・母親の介護をしている自分、涙腺崩壊しました。
・最初、貧しい人に料理をあげたのかと思ったら…男性の涙の意味が分かって、込み上げた。
・うちのひいおばあちゃんも、ひ孫である俺のために持ち帰ろうと、食べ物をティッシュで包むんだよ…。
・認知症の方々は、本当に「子供に持って帰りたい」ということが多いです。
・今の姿は分からずとも、子供が幼かった時の記憶はずっと残っているんだな。変わらぬ愛情。
人によっては脳の病気で認知機能が低下し、家族との思い出や顔を忘れるなど、日常生活に支障が出ることがあります。
介護をしている人は、家族のつながりが薄れたようで、切なく感じる瞬間もあるかもしれません。
しかし時折、言動から「どれほど自分が想われていたのか」がうかがえることも。
その様子を描いた動画に、心揺さぶられるとともに、家族への愛情の深さについて考えさせられますね。
[文・構成/grape編集部]