89歳女性が老人ホームで殺害される 入居者の男が介護用歩行器を用い凶行に

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老人ホームに入居からまだわずか。家族はしっかりケアしてもらえるよう期待していたが、最悪な知らせを受けて衝撃を受けた。衝撃的な事件発生の経緯とその後について、『7NEWS Australia』『New York Post』など海外メディアが伝えている。
オーストラリアで暮らすエリン・マルホランドさんは、6年ものあいだ母親であるジョーン・ホブスさん(89)の介護を続けていた。
しかし今年、エリンさんは医師より「状態は今後も悪くなるばかり」「24時間のケアが必要な状態だ」と言われ、渋々ながらジョーンさんを老人ホームに入居させたという。
その後、「施設にいるのだから、もう心配しなくても大丈夫」と考えていたエリンさんだったが、今月17日にホーム職員からメッセージを受け取ってショックを受けた。ジョーンさんが86歳の男性入居者に介護用歩行器で殴られ、重傷を負ったと知らされたのだ。
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ジョーンさんは部屋に侵入した認知症の男性入居者に、頭、腕、さらには胸部を殴られて重傷を負い病院に搬送されたが、状態は極めてひどかったという。
女きょうだいと一緒に病院に駆けつけたエリンさんは、ジョーンさんの腫れ上がって開かなくなった目、腕に残っていた防御創らしき傷などを見て衝撃を受けた。
このときすでに、ジョーンさんは助かる見込みすらない状態だったそうだ。
ジョーンさんが息を引き取るのを見守るしかない状態だったというエリンさんたちは、「入居からわずか8週でこんなことになってしまいました」「本当に悔しいしショックです」とメディアに述べた。
またジョーンさんについては「何が起こっているのか理解していなかったと思います」と推測し、早急に捜査が進むことを願っていると話した。
エリンさんたちは「もっと多くの職員がいて監視していれば、このようなことにはならなかったと思います」と話しているが、ホームを責めるつもりはないとのことだ。
またジョーンさんを殺した男性入居者を告発する予定もないと明かし、「そちらのご家族も十分苦しんでいると思う」と胸中を明かした。
なお過去にはアメリカ・フロリダ州の老人ホームでやはり男性入居者(72)が女性(77)を殴り殺す事件を起こし、逮捕されていた。この男は暴力的で、「その前にも問題を起こしていた」と伝えられている。