原爆をネタにした劣悪ミームが次々と… 映画『バービー』公式の…の画像はこちら >>
北米をはじめとする各国で同日公開となった映画『Barbie』と『Oppenheimer(原題)』。これをかけあわせた劣悪なミームが登場し、怒りの声が上がっている。
『バービー』はマテル社の世界的人気玩具の実写化、『オッペンハイマー』は原子爆弾開発に携わった物理学者ロバート・オッペンハイマーを描いたもので、それぞれ“ポップ”“ダーク”と全く異なる作風だが、現地では両作を2本立てで鑑賞することが主流になっている。
すると同作をかけあわせた「バーベンハイマー(Barbenheimer)」という言葉が生まれ、“火の粉をバックにオッペンハイマーに抱えられて笑顔のバービー”や“ピンクのキノコ雲”などのコラ画像が次々と登場。劣悪なネットミームにツイッター(現・X)では、広島・長崎の原子爆弾投下を彷彿とした日本人が続出。
「ジョークにしてよいものではありません」「原爆で遊ぶな」「最大級の非難をするに値する」などと批判が殺到している状態だ。よって「原爆投下」「キノコ雲」など関連ワードがトレンド入りした。
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7月も最終日を迎え、8月6日、9日の原爆の日を目前に日本人が“原爆”というフレーズや映像に触れる機会が増える時期。
「よりによってこの時期はあかんでしょ…」「あのキノコ雲の下には、何万もの命と人生があったこと。一度は考えてみて欲しい」「私の親戚にもあの夏に広島にいた人がいるんだよ。こんな形でキノコ雲がネット上に広がるのは見たくないよ」と訴える声が目立っている。
しかも、これらネットミームに『バービー』公式が反応し、「思い出に残る夏になりそうです」などと英字でリプライ。
これには「公式だけは、『我々はこのようなミーム化を望んでおらず、決して支持しない』と言ってくれるだろうと期待していました。公開を心待ちにしていたのに、私たちはもうバービーという映画を心から楽しむことができない。本当に残念です」「公式が乗っかってたの知ってショック。しかも『忘れられない夏』って最低の煽りだよ」などとショックや遺憾を覚えるユーザーが多数。
8月11日に日本での公開を控えているだけに「日本公開予定の映画公式が乗っかるのは絶対許さん」「日本では映画公開しないでほしい…」との声も上がった。
一方で「割と日本が神経質ってとこはあるよね」「バービー側が『日本のキノコ雲』を面白がってる印象はない」「『広島・長崎への原爆投下』だと早とちりな勘違いをしてる」と、これらのネットミームが必ずしも日本を指したものではないとの声が。
日本のアニメにおいても爆発をキノコ雲のようなもので表現したものもあることから「日本人の俺たちがこの調子です。批判するなら、俺たちも襟を正す必要がある」と指摘するユーザーも見受けられた。