多発する侵入盗や自動車盗などの被害を減らそうと、名古屋市中村区で8月から太っ腹な防犯対策が始まりました。対策をした区民らに助成金が支給されます。名古屋の中村警察署で、訪れた人が受け取ったのは…現金3000円。
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実は8月から始まった「防犯対策助成金」なんです。助成の対象は中村区民もしくは、中村区に車か自転車で通勤・通学している人などです。今年に入り特殊詐欺や侵入盗、自動車盗・自転車盗の被害にあった人にはその犯罪の防犯対策に使った費用を上限で5000円、被害に遭う前に自主的に3000円分以上の防犯対策を行った人には一律3000円を補助します。その狙いは…(中村区連合防犯協議会・山田邦男副会長)「被害が発生する前の対策が一番必要。助成があると防犯に対する心構えが変わってくるのでは」
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対象となる対策は「防犯カメラ」や「補助錠」など22種類。こちらの男性は7月、夜中に自宅に忍び込まれて財布を盗まれたといい、5000円を受け取りました。(5000円を受け取った85歳の男性)「(被害にあったのは)寝ている時だった。あれで目を覚ましていたらどうなったか…怖くなった。ソーラーセンサーライトを玄関と裏に付けた」
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そして、3000円を今回受け取った男性に対策を見せてもらうと…(小出明秀さん58歳)「夜に誰かがここに来ると光るライト。(玄関以外に)車庫の扉、裏口にも付けた。センサーライト6つで3200円だったので、ほぼ助成金で賄えました。対策をするきっかけがなかったので、今回の助成金がありがたかった」
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今回の防犯対策助成事業に協力したのは、中村区遊技場防犯組合。2日は警察から感謝状が贈られました。(中村警察署・守部泰裕署長)「泥棒はやりやすい家を狙う。防犯カメラが付いているだけでも嫌がります。小さなことでも、みんなが気にしてもらえたら犯罪を防げる」
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中村警察署管内では、今年は6月末時点で特殊詐欺が22件発生し、被害総額は2710万円。去年を187万円上回る額です。また、自転車盗は管内で281件もあり、去年のおよそ1.6倍に。警察は、侵入盗や自動車盗も合わせて積極的な防犯対策を呼びかけています。この助成事業は来年3月いっぱいまで行われます。
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