成田空港、反対派・土地所有者を提訴 「一坪共有地」明け渡し求め

成田国際空港会社(NAA)は2日、成田空港の3本目の新滑走路建設に伴う整備予定地にある反対派の小屋の撤去や土地明け渡しを求め、反対派の三里塚芝山連合空港反対同盟熱田派と土地所有者4人を相手取り、千葉地裁に提訴した。NAAが取材に明らかにした。
NAAによると、対象の土地は芝山町内の約1850平方メートル。2029年3月までに新設予定のC滑走路と既存の旅客ターミナルとを結ぶ誘導路2本のうち、1本を整備するために必要な位置にある。
NAAが土地の大部分の所有権を持つが、一部は反対派が買収を防ぐために多人数で権利を持ち合う「一坪共有地」。NAAは所有権のある土地の明け渡しに加え、補償金を支払う条件で一坪共有地を譲渡するよう求めている。