<秋本議員 不透明資金>有権者、落胆の色濃く 「何したのか釈明を」 地盤千葉9区で声相次ぐ

現職の国会議員の事務所に4日、強制捜査が入った。自民党の秋本真利衆院議員(47)=比例南関東=が洋上風力発電事業者から不透明な資金を受領したとされる疑惑を巡り、東京地検特捜部は佐倉市にある地元事務所や千葉市若葉区の自宅などを家宅捜索した。秋本氏の地盤がある千葉9区の有権者らからは落胆の声が上がるとともに、秋本氏本人に説明を求める意見が相次いだ。
秋本氏は富里市議を経て、2012年の衆院選で千葉9区(千葉市若葉区、佐倉市、四街道市、八街市)から出馬して初当選した。
秋本氏の支援者という佐倉市の80代男性は「政治家は公僕で(資金提供などの)誘いがあっても断らないといけない。疑惑が本当なら残念」と話した。秋本氏は外務政務官を辞任しており、事務所前を散歩していた同市の70代女性は「疑惑を認めたということではないのか」と指摘した。
四街道市の60代男性会社員は「誰かに説明を任せて責任逃れをするのではなく、自分の口で話してほしい」。同区に住む70代の主婦も「自分からはっきりと何をしたのか釈明しないといけない」と話した。
同区で22年暮らしている70代の女性は「私は秋本議員に投票していないけど、当選するっていうのはそれだけ期待されているということ」と述べ、疑惑については「正直ショックが大きい」と嘆いた。
千葉9区以外に住む県民からも、秋本氏に説明責任を果たすよう求める声が出た。千葉市花見川区の男性会社員(69)は「本当のことはまだ分からないけど、火のないところに煙はたたないって言うからね。議員の責任として説明してほしい」と語気を強めた。
いすみ市の主婦、吉野文枝さん(64)は「議員という地位にあるんだから、不正は絶対に駄目。私たち県民の暮らしぶりや生活を考えてたら不正は絶対できないはず」と話した。