スーパーの激混みレジで怒鳴る客 店員が涙目になっていると、別の客が?

日本で時折耳にする、「お客様は神様です」という言葉。
現代では、主に企業側が「大切なお客様には親身に接する」という意味合いで使うことの多い言葉ですが、中には、この言葉を都合よく解釈する客も。
『客』という立場を利用した客が、企業や店員に高圧的な態度をとったり、理不尽な要求をしたりするケースは、残念なことに珍しくありません。
ある日、近所のスーパーマーケットで買い物をしていた、ナカムラエコ(ekosanyo)さん。
会計をすべくレジに向かったところ、稼働しているレジが少ないせいか、長蛇の列ができてしまっていたといいます。
人手が足らない中、頑張ってレジ業務に励む店員たち。事情を察したナカムラさんは、自分の順番が来るのを待っていたのですが…。
店員を『お前』呼ばわりし、暴言を吐いた客を見て、ナカムラさんは強い衝撃を受けました。
いわずもがな、店員は客を待たせていることを申し訳なく思い、なんとか行列をさばこうと努力しているはず。
ここで客が怒鳴っても、順番が早まることはないでしょう。むしろ、店員があせってしまうことでミスが増え、悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。
怒鳴った客のあまりにも横柄な態度に、げんなりとしたナカムラさん。不安そうにする店員を見て、強くこう思ったのでした。
あんなに酷い客ばかりじゃないですよ!激混みの中、本当に大変ですよね。
「ありがとうございます!」と労っている人もいますよ。
ナカムラさんは少しでも店員を励ますべく、温かい言葉をかけたり、笑顔で対応したりするように心がけたといいます。きっとその気持ちは、店員にも届いたはずです。
自身も接客業の経験がある、ナカムラさん。今回の件を受け、全国の店員を応援すべく『店員視点の漫画』も作成しました。
怒鳴られたレジ店員の気持ちは…?
接客業を経験したことのある人なら、一度は理不尽なクレームを経験したはず。中には、このように突然怒鳴ってくる客や、あまりにも失礼な態度をとる客もいますよね。
そういった客に遭遇していると、自然と心がすり減っていくもの。接客業という仕事そのものに嫌気がさしてしまうのは、至極当然といえます。
2本の漫画を読んだ人からは、「優しいオチに泣いてしまった…」「本当に『接客業あるある』ですよね」といったコメントが寄せられました。
接客業を経験した人からは、よく「自分が店員の立場になったことで、自分は『いい客』でありたいと思うようになった」という声を耳にします。
店員と客が対等な立場であり、やり取りは人と人とのコミュニケーションということを忘れずにいたいですね。
[文・構成/grape編集部]