8月9日から11日にかけて、台風6号による異常高温と乾燥が発生する恐れがあるため、新潟県は稲を高温障害から守るために速やかに灌水するよう呼びかけています。
新潟地方気象台が発表した2週間気温予報では、10日~11日の最高気温は37℃~38℃、最低気温は28℃~29℃と予想され、10日の最低気温は30℃を超える恐れがあります。
まとまった降水がしばらく期待できない状況であり、台風の進路によっては、9日~11日かけてフェーン現象による異常高温と乾燥が発生する恐れがあります。
コシヒカリは、出穂後の高温に対する感受性が最も高い時期、新之助は出穂盛期となっており、最も水を必要とする時期を迎えることから、県は以下の注意を呼びかけています。
・ 土壌表面に水がない状態でフェーン等の異常高温に遭遇すると品質が大きく低下します。高温障害による被害を軽減するため、速やかにかん水し、地温の上昇を抑えましょう。
・ 地域の用水の供給状況を確認して、地域全体に用水が行き渡るよう、異常高温が発生する前から、かん水を始めてください。こまめに水回りを行い、水が行き渡ったら速やかに水口を止めてください。湛水深は可能であれば2~3cmとします。ただし、長期間の湛水は根の機能低下を招くので避けましょう。
・ 早生品種は登熟初期に高温に遭遇しており、胴割粒の発生リスクが高い状態です。刈遅れによる品質低下を防ぐため、地域の技術情報を参考に、適期収穫に努めてください。