【速報】ディズニー、公道でスペシャルパレードへ 県内数カ所 開園40周年、千葉県とOLC連携

千葉県が25日発表した2023年度当初予算案で、県誕生150周年記念事業としてオリエンタルランド(浦安市、OLC)と連携する文化イベントの実施費用に、1100万円を計上した。東京ディズニーリゾートも開業40周年で記念イヤーが重なり、両者は24日に「文化芸術等に関する包括連携協定」を締結。浦安市をはじめとした県内数カ所の公道などで、スペシャルパレードの開催を調整している。
協定では連携事項として▽子どもたちの心の育成▽さまざまな要因で困難な状況にある子どもたちの支援▽オリエンタルランドの施設における活動を通じた芸術振興や地域活性化―を掲げた。OLCが自治体と文化芸術に関する協定を結ぶのは初めて。
県庁で行われた締結式で、OLCの加賀見俊夫会長は「双方の記念すべき年に協定を締結できて心強い。豊かな県民生活に結びつく施策を一緒にやっていきたい」と説明。熊谷俊人知事も「(連携は)千葉でエンタメや文化、芸術を担う人の輪を広げるためにも重要。具体的な事業を広げていけると確信している」と話した。
OLCによると、パーク外でのパレードはシーが15周年を迎えた16年9月、新浦安駅前の大通り「シンボルロード」で実施。ミッキーなど人気キャラクターが登場した。今年のパレードが県内各所での実施となれば、過去にない規模となる見通し。詳細は決まり次第発表するとした。
イベントはこのほか、今後開催を調整する県のパラスポーツ大会にOLCが協賛したり、子どもの参加者にディズニーの商品を贈呈したりする取り組みも検討している。
県によると、連携は2021年の年末ごろ、熊谷知事が「東京ディズニーリゾートを千葉の強みとして、生かすことができないか」といった意向を示したことがきっかけになった。期間は制度上年度末までとしたが、都度1年間の延長を想定している。