時代の流れとともに、私たちの日常生活はさまざまな変化を遂げています。
10年前を振り返ってみると、電子機器の進化や、価値観の移り変わり、ファッションの流行など、多くの変化があることが分かりますよね。
新たに誕生したものもあれば、時代の変化によって自然と姿を消していったものも存在します。
ある日、住宅・都市整備公団9100形電車(通称:北総9100)を利用していた、延藤勝実(@dembumpaku)さん。
すると、近くにいた人たちがこのような会話をしていたといいます。
「電車に荷物置き場を用意してくれるだなんて、親切だなあ」
そんな会話を交わしていたのは、若い人たち。
延藤さんは、京急を称賛する若者たちを見て、こう思ったといいます。「このスペースがなんだったかを、若い人はそりゃ知らないよね」…と。
きっと、一定の年齢を超えている人は、この写真を見れば『荷物置き場』の正体を理解するでしょう。
そう、『荷物置き場』と思われている場所は、もともとカード式公衆電話コーナーだったスペース!
今では当たり前のように、子供を含む多くの人が携帯電話を所持しています。しかし数十年前は、携帯電話を持っている人が少数派でした。
そんな中、導入されたのが列車内の公衆電話コーナー。北総9100にも、車両の端にスペースを設け、公衆電話を導入していたのです。
しかし、時代の流れとともに携帯電話の普及率が上がり、公衆電話の使用頻度は減少。それに伴って公衆電話は撤去されるようになり、この場所は若者にとっての『謎のスペース』になったのでしょう。
全国の駅でも、かつては公衆電話コーナーだった場所が散見されます。若い人から「あの謎の机があるスペースはなんなの?」という疑問の声が上がることも珍しくありません。
※写真はイメージ
駅や空港内の公衆電話コーナーだった場所は、ノートパソコンを使えるスペースになっていることが多いようです。
延藤さんの投稿したエピソードに対し、『公衆電話世代』だった人からは「懐かしすぎる!」という声が続出。一方で、そうでない世代からは「電車に公衆電話があったの!?衝撃を受けた」といった声が上がっています。
日常生活で不思議な光景を見かけたら、その背景を調べてみると新たな発見があるかもしれませんよ!
[文・構成/grape編集部]