男性たちが川下りをしていると、犬の鳴き声が聞こえて? 続く展開に「ヒーローだ!」

結婚を控えた男性が親しい友人たちと、独身最後の夜を盛大に祝う『バチェラーパーティー』。
参加者は男性のみで、アメリカでは一般的な習慣です。
愛する女性との結婚が決まったミッチ・ホワイト(Mitch White)さんは、ミネソタ州にある川で仲よしの友人たちと『バチェラーパーティー』をすることにしました。
彼らがカヌーで川下りを楽しんでいると、ミッチさんの甥であるゲイレンさんは背後から犬の鳴き声が聞こえたそう。
その日、彼らは川でほかの人を見かけていなかったため、全員で引き返して確認することにしました。
そして川岸にたどり着くと、ぬかるんだ泥の中からセントバーナードが顔を出していたのです。
犬は全身が泥に埋まり、かろうじて顔だけが出ている状態で、身動きがとれなくなっていました。
ミッチさんたちは消防署に通報し、カヌーのパドルを使って犬を掘り出し始めます。
彼らのヒザまで埋まるほどぬかるんだ泥に苦戦しながら、犬を傷付けないように慎重に周りの泥をかき出していきました。
途中で犬に水を飲ませ、持っていたソーセージなどを与えたそうです。
30分ほど掘ったところで、彼らは犬を呼んで自力で泥から抜け出してもらおうとしましたが、犬は動けませんでした。
犬が首輪をしていなかったため、ミッチさんたちは「万が一噛まれたらいけない」と考え、犬の体に触れないようにしていたといいます。
そうしているうちに消防隊員が到着。隊員たちが持参したハーネスを犬の体の下に入れて、数人がかりで犬を持ち上げてようやく救出することができました。
その約5分後に、犬の飼い主が現場に駆けつけました。犬はエドくんといい、丸1日行方不明になっていたそうです。
ミッチさんたちが発見した時、エドくんの目には大きなダニがいて、「1週間くらいそこにいたように見えた」とのこと。
救助された直後、エドくんは立ち上がれないほど弱っていましたが、数日後には元気を取り戻したといいます。
おそらくエドくんは、なんとか自力で泥から抜け出そうとしてもがき、体力を消耗していたのでしょう。
ミッチさんは「友人たちはよくやってくれて、最高のバチェラーパーティーになったことを感謝している。一生忘れないよ!」と、その時の写真を投稿。
「きみたちはヒーローだ!」「素晴らしいチームワーク」など、11人の心優しい男性たちに称賛の声が上がっています。
この日にミッチさんたちが偶然カヌーで川下りをしていなかったら、エドくんは誰にも見つけてもらえなかったかもしれません。
そうなったら、エドくんは最悪の結果になっていた可能性もあります。
ミッチさんの独身最後のパーティーは、この予想外のハプニングによって、より思い出深いものとなったことでしょう!
[文・構成/grape編集部]