お盆休みに、実家に帰省したり家族で旅行をするという人は多い。記者もそんな中のひとりだったのだが、実際に旅行をして「これが良ければなんとかなる」と思ったことがある。
それは、「トイレ」。都心に住んでいるとあまり古いトイレや洋式以外のタイプを使うこともないが、田舎のほうへ行くと和式などもけっこうあったり、トイレがめちゃくちゃ混んでいてヤバいことになったりすることも。
例えば今回は、東京から青森県八戸市へ行くために仙台まで東北道を使い、その後は三陸沿岸道路を使用。こうすることで少し高速代が安くなり、三陸の海の幸も同時に楽しむというスタイルだ。
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まず宿泊したのが、仙台市秋保温泉にある某ホテル。家族4人で和室に泊まったのだが、喫煙部屋だったためタバコの臭いが凄まじくて驚く。築年数が多いせいか、よくあるビジネスホテルの喫煙部屋より臭いが強く、あまり部屋でゆっくりできる感じではなかった。
しかし、トイレはリフォームされていたのか最新型ではないもののウォシュレット付きだったので、部屋でゆっくりするよりもトイレにいる時間のほうがリラックスできるという不思議な状況に。換気扇もあるので部屋よりもタバコの臭いは弱い。トイレが快適じゃなかったら詰んでたかもしれない(笑)。
また、大浴場は完全にリフォームされており、トイレも自動で開くタイプのものでホスピタリティを感じた。トイレがダメだと全体の印象が悪くなるのは当然だが、トイレがめちゃくちゃ良いと逆に全体のクオリティが底上げされるのも事実のようだ。安価なホテルを探すときは、部屋にウォシュレットが付いているかも聞くと、いざという時に助かるかもしれない。
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仙台で一泊した後は、三陸沿岸道路を使用して北上。三陸沿岸道路は震災後に整備されていてかなりドライブは快適で、近くにある道の駅もかなり綺麗で満足度が高い。まず立ち寄った「道の駅 三滝堂」は、施設全体の作りはそこまで新しい印象はないものの…
トイレはかなり綺麗に作られており、トイレ休憩にはぴったり。古い観光施設だとトイレも古くややげんなりしてしまうが、新しいと快適に利用でき、その後の買い物のテンションもまた違ってくる。
さらに進み、次は「道の駅 高田松原」へ。
ここには東日本大震災津波伝承館 いわてTSUNAMIメモリアルが併設されており、観光だけでなく東日本大震災津波で何があったのかと、それを乗り越えて進む姿を見学することができる。
トイレも新しく広めだったので、客数は多かったが問題なく利用でき、見学に集中できた。
最後に訪れた青森県の某食堂では、トイレの取っ手が崩壊していたりと残念な状況で、食事はとても美味しく、店内からの景色も最高だったもののそれだけでテンションが下がってしまった。自治体が管理している物件みたいなので、早く直してあげてほしい…。
今回旅行して改めて思った「トイレめちゃくちゃ大事」ということ、最近は「トイパ(トイレパフォーマンス)」という言葉も生まれ、“トイレタイムをちゃんと効率的に満足度高く使えているか”が健康のバロメーターになることを提唱する動きもある。
トイパを提唱するサイト「みんなのトイパ会議」が行った調査を見ると、旅行先でトイパが悪化すると答えた人は65.1%。トイパの悪い女性が海外旅行をしたとき、日本のトイレが日本食以上に恋しくなるという状況になることもあるようだ。
旅行計画をたてるときに食事やホテルのコスパ、SNS映えするスポットについては調査するが、トイレについては意外と軽視しがち。綺麗なトイレを使えないとテンションも下がるし、混雑しすぎていてトイレを使えず大変なことになっては楽しい旅行も台無しである。
旅行にトイレはとても重要なポイントのひとつということを忘れず、いい旅行ができるようしっかり準備をしておきたい。