9日から東京で行われていた、将棋の王将戦第4局。挑戦者の羽生善治九段(52)が藤井聡太五冠(20)に勝利し、2勝2敗のタイに追いつきました。
王将初防衛を目指す藤井五冠に、タイトル通算100期を狙う羽生九段が挑戦する王将戦七番勝負。
第4局は午前9時、9日に藤井五冠がおよそ2時間半の長考の末封じた、66手目が開封され2日目が始まりました。
王将戦は先に4勝でタイトル獲得となり、ここまで2勝1敗の藤井五冠は勝てば初防衛に王手をかけます。
この王将戦では第3局まで全て先手番が勝っていて、今回先手の羽生九段はタイに戻せるか重要な対局です。
そのためか、羽生九段は特別にしつらえた勝負服で臨みました。
会場の「SORANOHOTEL」にちなんで羽織は「空色」。羽織ひもにあしらわれているのはウサギです!!
実は家ではペットのウサギを溺愛する羽生九段。溢れるウサギ愛は、隠れた羽織の裏地にも伺えます。
対局中は脱ぐ草履の鼻緒にも、ウサギ。さらに前夜祭でもさりげなくウサギ柄のネクタイを着用していました!!この勝負所で遊び心を見せるとは、さすが「レジェンド」です。そして10日午後4時すぎ、先手・羽生九段の107手目で藤井五冠が投了。2勝2敗のタイとなりました。
(羽生善治九段)「負けたらカド番になってしまうので、タイに戻せてよかった。調整していい将棋がさせるように頑張りたい」
今回の王将戦はここまで先手が勝つ展開で、次の第5局、先手の藤井五冠が勝ってタイトル防衛王手となるか、注目です。