コミケ当日の『バス運転手のぼやき』 アナウンスに「強く生きて」「天性の才能を感じる」

東京都江東区にある東京国際展示場(通称:東京ビッグサイト)で、年2回開催されるオールジャンルの同人誌即売会『コミックマーケット(以下、コミケ)』。
40年以上の歴史を持ち、2023年8月12~13日には『コミックマーケット102』が開催されました。
来場者数は、2日合わせて26万人を記録しています。
「ストレスで漫談師並みのしゃべくりを展開していて、もう面白すぎる」
東京ビッグサイト経由の都営バスに乗車したJames H.Nichols(@Lion_roundtop)さんが、そんなコメントとともにコミケ開催当日の動画をSNSに投稿しました。
運転士は乗客たちと同じく、仕事を休んでコミケに行きたかった模様。
願いが叶わず、ハンドルを握ることになった経緯をアナウンスで語り倒していて…。
ビッグサイト経由の都バスに乗務してる運転士さん、コミケに行けなかったストレスで漫談師並みのしゃべくりを展開しててもう面白すぎる pic.twitter.com/haFYkRudd3
上司に「東京ビッグサイトに行きたい」と素直に伝えた結果、会場まで乗客を運ぶ役割を担うことになったのです。
仕事は休みにならず、「東京ビッグサイトに行きたい」という願いだけ中途半端に叶えられた運転士。
近くても決して自身は入れない会場に、人々を送り届ける運転士の心情は「推して知るべし」というところでしょう!
そんな状況でも、都営バスのコミケ出展を把握していた運転士は、自社のマスコットキャラクターのグッズを買うよう乗客に呼びかけました。
都バスグッズ買え圧がすごくて車内爆笑です。勤務先の宣伝を忘れない労働者の鑑 pic.twitter.com/8WlbGZF6TJ
「当然買いましたよね?」と確かな圧が感じられる宣伝が、ジワジワきますね。
ただ落ち込んでいるかと思いきや、SNSなどで話題となることで承認欲求を満たしている運転士の様子に、大きな反応がありました。
・移動中も面白すぎる!こんなバスに乗りたいです!
・「これから毎年、東京ビッグサイト経由のバスを担当してほしい」って思っちゃう。
・運転手さん、強く生きて…。来年は参加できるといいね。
・誰か、この運転手に臨時ボーナスを!
・天性の才能を感じる。不遇を笑いに消化できるのは強い。
次回、この運転手は念願が叶い、コミケに行くことができるのでしょうか…。
コミケに行く際、都営バスを利用する人々は、アナウンスに耳を澄ませてしまうことでしょう!
[文・構成/grape編集部]