“490億円”稼いだ 国内最大の違法カジノ店摘発 売り上げめぐり監禁致死事件も 東京・歌舞伎町

新宿・歌舞伎町で、およそ490億円を荒稼ぎしていたとみられる国内最大規模の違法カジノ店が摘発された。 警視庁暴力団対策課などは、先月30日、新宿区歌舞伎町の違法カジノ店「セクシー」を摘発し、責任者の松井充玄容疑者(43)ら8人を、客にオンラインカジノで賭博をさせた、常習賭博の現行犯で逮捕した。全員、容疑を認めている。また、当時、店内にいた客の男4人も現行犯逮捕された(すでに釈放)。 暴対課によると、去年8月、福岡市中央区のマンションで逮捕監禁致死事件が発生。5人が逮捕されたが、その捜査の過程で、オンラインカジノの売り上げをめぐるトラブルが原因と判明し、今回の違法カジノ店「セクシー」の摘発につながったという。 「セクシー」は、「スピード」というグループが運営する違法カジノ店。このグループ傘下の他の店でトラブルがあり、逮捕監禁事件に発展したという。「スピード」は、全国で、違法カジノ店を展開しているとされる。 「セクシー」は、年中無休の24時間営業。広さ180平方メートルに、パソコンが35台が設置され、1日70~80人の客が訪れ、オンラインカジノをしていたという。 2005年から営業を始め、17年間でおよそ490億円を売り上げ、122億円程度の利益を得ていたとみられる。国内最大規模の違法カジノ店とされる。 都内で「スピード」傘下の違法カジノ店が摘発されるのは初めて。暴対課は、売り上げが、暴力団の資金源になっていたとみて調べている。