辰巳出版は、子育てでありがちなトラブルからできれば起きてほしくない深刻な問題まで、高橋麻理弁護士が100の質問に法的観点で回答する『子育て六法』を8月19日に発売する。
子どもが犯罪や違法行為の被害者になる事件があとを絶たない。また性犯罪、体罰、不適切保育、危険運転による交通事故など、子どもの身の回りにはあらゆるトラブルが潜んでいる。近年では、子どもへの法教育や性教育が推奨され、家庭や学校、保育施設などで「自分の身を守る」ための教育も行われるようになってきたが、その一方で、大人の側に法の知識がないために、子どもの訴えを軽視してしまったり、矮小化してしまったりして、被害をうやむやにさせてしまうことがある。子どもの被害・加害をいち早く食い止め、子どもを守るためには、大人自身に法の知識が必要だという。
弁護士 高橋麻理氏の著書『子育て六法』では、Q&A方式で子どもにまつわるトラブルについて、その予防と解決に役立つ法の知識、詳しい解説とアドバイスを伝える。単に法的なジャッジだけではなく、証拠の集め方、相談先、訴えに説得力を持たせるための資料などを明示。子育て中の著者ならではの、保護者の苦労に寄り添ったコメントもあり、親子が穏やかに生活するためのヒントも得られる。
最近では、未成年による飲食店での迷惑行為が相次いで報道された。子どもが単に悪ふざけの感覚で行った行為でも、多額の損害賠償を請求されてしまったり、取り返しのつかない結果を招いてしまったりすることもある。このような事例を親から子に伝え、ともに考えることで、子どもの行為を止められる場合もあるだろう。
法の知識や法的な考え方、類似の事例を知っておくことで、いざという時に判断の基準になったり、行動の指針になったりして、トラブルからわが子を守ることができる。そのため、子どもを被害者にも加害者にもさせないために、親が法の知識や法的な考え方を身につけることが求められる。
弁護士 高橋麻理・著(イラスト オキエイコ)『子育て六法』は、日東書院本社(辰巳出版グループ)より8月19日に1,650円で販売される。体裁はA5判で224ページ。Amazon、楽天ブックスでも購入可能。