新校則「会話禁止令」を実施した中学校 保護者からの抗議殺到で…の画像はこちら >>
アメリカ・ジョージア州の中学校で、新しく導入した校則に抗議の声が殺到し、ついには取り止める事態に発展した。『WALB News 10』など複数のメディアが伝えている。
ジョージア州のクック・カウンティ中学校では、8月から新しい校則が実施されたという。それはランチタイムと教室移動時に、会話を禁止するというものだ。
違反した生徒は授業に出席できず別室に送られ、教師の監督下で自習する「校内謹慎処分」が課せられる。
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この突然の「会話禁止令」には、不満を抱く生徒が多かったようだ。子供から報告を受けた保護者によって抗議の連絡が殺到した。
ある保護者は「正気の沙汰とは思えない。子供の話す権利を奪うのは良くない。学校は社会性を学ぶ場所だ」などと、『WALB News 10』の取材に答えている。
また別の保護者も、「これでは刑務所と同じ。何も悪いことをしていないのに」と不満の声を上げている。
抗議を受けて、学校は9日にFacebookへ声明文を投稿し、新校則の有用性を説明した。
その内容は「さまざまなご意見に感謝します。新ルールに不安の声が上がっていますが、これは学校の安全と秩序を守るためのものです」というものだ。
さらに「実際、廊下の混雑解消が見られます。このまま責任ある振る舞いが続いて、ランチタイムに会話が戻ってくることを心待ちにしています」と付け加えている。
しかしこの投稿からわずか2日後、学校は「会話禁止令」を撤回する決定を下した。
その理由を「保護者全員に適時適切な方法で、事前にお知らせしなかったため」と説明。続けて「カフェテリアや廊下では小さな声で話すようにしてください。皆様の協力に感謝します」などと、Facebookや学校のホームページで注意を呼び掛けた。
事前の説明もなく過剰な校則を定めれば、不満の声が上がるのも仕方がないことだろう。