「電車と同じ値段…」9月に50円値上げ “バス交通”めぐり商店街が要望「特別な料金設定を」【新潟】

新潟駅の南北をつなぐ通路が開通し、中心市街地の活性化に期待が高まる一方、人を中心市街地に運ぶためのバス料金の高さが大きな課題となっています。そのバス交通に関して、古町地区の商店街の関係者が新潟市長に要望を行いました。

【商店街関係者】
「『にいがた2km』区間の特段の料金設定をしていただくような働きかけを市のほうからもお願いしたい」

8月22日、新潟市役所で古町地区の商店街関係者が中原八一市長に手渡したのは、バス交通に関する要望書です。

要望書では、『にいがた2km』エリアの活性化を目指し、新潟駅の南側エリアと古町地区をつなぐバス路線の新設やエリア内の料金均一化を求めています。

【新潟中心商店街協同組合 前川周作 理事長】
「我々のところの地域だけに集まってほしいということではなく、お互いの地域に集まるというような観点からも考えていただきたい」

背景にあるのが、来年春に完成予定の駅直下のバスターミナルと9月1日に予定されている新潟交通の運賃値上げです。

新潟駅から万代シテイ近辺には120円で行ける一方、新潟駅から古町地区までの区間は9月1日から50円の値上げとなり、片道260円となります。

【街の人】
「通学で使うので、ちょっと高いなと思う」

【街の人】
「自分の家から電車で往復するのと同じ値段。距離は全然違うのに、500円と金額が同じになると、お得じゃないなと思う」

【新潟中心商店街協同組合 前川周作 理事長】
「260円で『にいがた2km』間を移動するというのは、非常にハードルが高くなるのではないかということで、“特別な料金設定を”ということが議論の始まり」

新潟市は提出された要望を新潟交通に伝え、バスの運営などを検討する方針です。