柏崎刈羽原発 人の侵入検知する照明設備設置も…電源接続されておらず 設置から7カ月気づかず

東京電力は23日、柏崎刈羽原子力発電所に設置していた人の侵入を確認するための照明設備に電源が接続されていなかったと発表しました。

東京電力によりますと、柏崎刈羽原発では2022年11月以降、周辺防護区域と立ち入り制限区域について、人の侵入を確認するための照明設備が通常の街灯とは別に追加で設置されました。しかし、2023年6月9日に8台の電源が照明設置以降に接続されておらず、不点灯であったことを見張り人が巡視する際に確認したということです。

東京電力は翌日に電源を接続することで正常な状態に復旧しています。

また、2023年6月の原子力規制検査で確認を受けたところ、原子力規制庁から防護区域等の出入り口の監視、防護区域の巡視、防護設備の点検および保守のパフォーマンスに劣化が見られ、不点灯だった8台のうち、1カ所は監視に支障がある照度だったと判断されたということです。

東京電力は照明設置後に夜間の現場での点灯確認を行わなかったこと、照明設備が新設されたことを巡視する見張り人に知らせていなかったことが原因だったとして、今後、マニュアルへの反映や見張り人に対して防護設備のあるべき状態を把握できるように教育する方針です。