新潟市と新潟交通 “実現可能”なバス協定締結へ「減便続くことのないよう…」 現在の協定は終了

新潟市が新潟交通と結んでいたバスの運行事業協定について、中原八一市長は現在の協定を終了し、年内に新たな協定を締結することを発表。実現可能な協定を結ぶとしています。

新潟市は2014年に新潟交通とバスの運行事業協定を結びました。

しかし、新潟交通がバスの総走行距離数を年間957万キロと定めた規定を満たすことができず、協定の一部を2020年から事実上凍結しています。

中原市長は8月24日の会見で、現在の協定にはバスの総走行距離数のほか、バス専用走行路の設置など、現状では実現不可能な内容が含まれていること、また、燃料の高騰や運転士不足など、バスを取り巻く環境が大きく変化していることなどから現在の協定を終了し、新たな協定を結ぶことを明らかにしました。

【新潟市 中原八一 市長】
「市民の皆様からも期待される、新潟駅南北市街地の一体化に寄与するバス交通の実現や深刻化する運転手不足の対応など、未来思考で実現可能な協定としていきたい」

新たな協定にバスの総走行距離数が盛り込まれるかどうかは現時点で決まっていませんが、中原市長は「減便が続くことのないよう目標を定めたい」としています。

新潟市は新潟交通と協議を重ね、年内に協定を締結する考えです。