わいせつ行為の小学教諭免職「感情にブレーキかけられず」 特支教諭は体罰で戒告 千葉県教委

千葉県教委は23日、18歳未満の女性にわいせつな行為をしたとして、県内の公立小学校の60代の男性教諭を懲戒免職処分にした。男子生徒2人に体罰を行った県北西部の県立特別支援学校の男性教諭(64)は、戒告の懲戒処分とした。
県教委によると、小学校の教諭は6月ごろ、県内の18歳未満の女性に対し、複数回わいせつな行為を行った。7月中旬に女性の関係者が同校校長に相談し発覚。教諭は強制わいせつの疑いで県警に逮捕された。教諭は県教委の聞き取りに「自分自身の感情にブレーキがかけられなかった」と話しているという。
県教委は、社会的影響の大きな事件については原則被処分者の氏名や学校名を公表しているが、今回は被害者のプライバシー保護のため非公表とした。
監督責任として同校校長は減給10分の1(3カ月)の懲戒処分となった。
特別支援学校の教諭は4月12日、男子生徒のトイレの介助の際に腹部を2回強く押す体罰を行った。同14日には多目的教室で別の男子生徒の下腹部を少なくとも2回押さえた。体罰を目撃した職員がいたことで発覚。教諭は8月23日付で依願退職した。
県教委の井田忠裕教育次長は「誠に遺憾。県民の皆さまの信頼を大きく裏切ることとなり、深くおわびする」と陳謝した。