強行開催された阿波踊り その背景にあるのは徳島人の“異常なこだわり”

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今年の阿波踊りはコロナ禍を経て4年ぶりの本格開催となった。阿波踊りと言えば日本を代表する踊りであり、毎年お盆に4日間の日程で開催される。徳島駅から少し歩いたエリアを中心に街中がお祭りモードとなり、多くの観光客が徳島を訪れ、プロの踊りに多くの拍手が上がり、にわか連には酔った市民らが踊りに加わったりする。
そのような中、台風7号が接近し、最終日の15日は全公演が中止となったものの、14日は台風の影響で避難情報や暴風警報が出るなかで踊りが実施され、運営のあり方が問われる事態となった。
14日お昼過ぎ、同日の開催の是非を決定する会議が緊急に開かれ、徳島市長からは14日の公演は中止とするよう実行委員会に要請があったにも関わらず、雨がこの程度なら開催できるなどの意見が実行委員会からあがり、結局賛成9反対7の多数決で強行開催されたのだ。
踊る側も見る側もびしょ濡れとなり、こんなときに開催していいのかと物議を醸しだす事態となっている。避難情報の発令や暴風警報発表のなかで演舞が披露される事態となったのだ。
ちなみに決定を決めるのはあくまでも実行委員会であり、市長に中止にする権限はない。
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強行開催された原因には、徳島人の異常なこだわりと愛情がある。
筆者も以前に徳島に住んでいたが、徳島人の阿波踊りへのこだわり、愛情、執着心は半端ない。中には阿波踊りのために生きている人もいて、お盆の4日間のために1年頑張って練習する人も多い。
また、徳島は日本の中でも影が薄い県で、正直なところ阿波踊りしか他県、海外に自慢できるものがないのだ。だから、阿波踊りの4日間でも1日たりとも無駄にできない。そういった地元の愛情というか、閉鎖的なところが徳島人にはあるのだ。