そごう千葉店9年ぶり全館リニューアル 第1弾、7階に総合ギフトサロン 県産品コーナーも

そごう千葉店(千葉市中央区)は25日、カタログギフトやギフト向け食品、商品券を扱う売り場などを集約した総合ギフトサロンを本館7階に開業した。従来は本館の7階と地下1階に分かれており、1カ所にまとめることで客の利便性向上を図った。同サロンは9年ぶりとなる全館リニューアルの第1弾で、サロン内には房州うちわなど県産品を集めた「ちばギフト」コーナーも新たに設けた。
開業したサロンはタオルや石けん、カタログギフトなど約560点を扱う。目玉は「ちばギフト」コーナーで、贈答先に千葉の魅力が伝わるような商品を選択。大多喜焼や房州うちわといった県指定の伝統工芸品をはじめ、千葉大学西千葉キャンパスで採れた蜂蜜など約50点をそろえた。
これまでギフトは特に慶事やお中元向け商品などで顧客の年齢層が高かった。サロンの担当者はちばギフトについて「誕生日や父の日、母の日などのプレゼントとして客に提案したい」としており、シニア層などだけでなく20代から40代の若い顧客層の開拓を狙ったという。
開業に合わせて、サロンへの来店日時を事前にホームページから予約できるシステムを導入。商品券コーナーには順番をスマートフォンで確認できるシステムを新たに採用し、客は待ち時間を減らしたり有効活用したりできるようにした。
さらに、地下1階にあった免税カウンターと郵便局出張所も移設し、ギフト商材の拠点化を図った。
同店は、本館と隣接する別館ジュンヌのリニューアル改装を発表。総合ギフトサロンについて、同店の担当者は「ギフトサロンは百貨店の象徴。ネットで商品を買える時代でも、贈り物を選ぶ時は店員に相談したいという需要はなくならない」と説明した。
カタログギフトや商品券などを購入した千葉市花見川区の無職の女性(79)は「買い物が1カ所で済んで楽になった。仏事のお返しの品を買いに来たが、のしに関するルールなどわからないことが多かったので、相談できてよかった」と話した。
今回のリニューアルは親会社のそごう・西武の買収協議とは無関係という。