タクシー初乗り560円から600円、沖縄の会社が運賃の値上げ申請 燃料費など高騰で経営悪化

沖縄総合事務局は10日、三和交通(南風原町)からタクシー運賃の改定申請があったと発表した。1日付。普通車の初乗りを560円(1・75キロ)から600円(1・179キロ)に引き上げるよう求めている。初乗りと加算の運賃を加味した増収率は25・14%。申請が三和以外のタクシー会社に広がり、3カ月以内に合計の申請台数が本島地区の法人車両全体の7割以上に達すれば、総事局が審査を始める。
関連記事沖縄離島のタクシー、10月1日値上げ 初乗り460円に | 沖縄タイムス+プラス ニュ・・・ 沖縄総合事務局運輸部は1日、離島地区のタクシー運賃を10月1日から値上げすると発表した。運賃改定申請のあった離島・・・www.okinawatimes.co.jp 本島地区の運賃改定申請は、消費税の上昇に伴う値上げを除くと、2015年11月以来。
三和は本島地区の8・7%に当たる259台を所有している。現在は初乗り後の加算が365メートルで70円だが、311メートルへ短縮を求めている。加算額は変えない。
ガソリン代など燃料費や車の部品価格が高騰しているほか、コロナ禍で従業員が減り、保有車両が稼働できず経営環境が悪化しているためとしている。審査が始まると、早ければ11月末にも新運賃が適用される。
総事局の担当者は「現在の申請は1社のみだが、3カ月以内に申請車両が7割に達した場合は期間を待たず審査手続きを始める」と説明した。(政経部・又吉朝香)