「鳩サブレー」9月から値上げ 1枚あたり最大15円「大きさ絶対に変えません」決断にネット反響

神奈川県を代表する銘菓「鳩サブレー」を製造・販売する豊島屋の公式サイトが30日までに更新され、9月から鳩サブレーを値上げすることを発表した。
「鳩サブレー価格改定のご案内」と題し、「2023年9月1日より販売価格を改定させていただきますのでご案内申し上げます。何卒、弊社の事情をご賢察の上、ご理解賜りますようお願い申し上げます」と記し、新価格を掲載した。
1枚のバラ売り価格は、従来の122円から137円(税込み)となり、15円アップ。また、複数枚入っているセット7種類も全て値上げし、4枚入りが540円から615円へ。最大量44枚入りは、5400円から6080円となった。
豊島屋は27日に投稿した公式SNSで、値上がりの理由について説明。「昨今の諸原材料費、光熱費等々の高騰に伴い『鳩サブレー』も現状価格を保つことが困難になって参りました。そのため本年9月1日より販売価格を改定させて頂きます」とし、「この価格改定に恥じないよう、より一層の品質、サービス等、今以上の向上に努めてまいる所存でございます」と姿勢を記した。
銘菓の値上げ発表に、ネットは「ついに鳩サブレーも値上げか…」とショック。一方で「サブレーは小麦粉に玉子だろうし、両方とも値上げしてるし仕方ないだろうなあ」「子供の頃からあの大きな鳩サブレーで馴染(なじ)んでるから、大きさは変わらないのは嬉(うれ)しい。値上げしても問題ない」などの声も寄せられた。
豊島屋は28日に再びSNSを投稿し「『鳩サブレー』価格改定に伴い、みなさまより心温まるメッセージありがとうございました」と反響を明かす。そして「私自身『鳩サブレー』はもっと美味しく出来ると思っています。初代の決めた配合(ワリ)は絶対変えることなく、よりよい原材料を求め、みなさまにさらに喜んで頂けるよう日々精進してまいります」とし、「『鳩サブレー』この大きさ等絶対にかえません。また、他のお味のものも絶対出しません。『鳩サブレー』はあの大きさであの味であるからこそ『鳩サブレー』です」と強い決意を示した。
価格はそのままで内容量を小さくする“実質値上げ”の商品も多くみられるなか、鳩サブレーはサイズ維持を決断。ファンのなかには「ありとあらゆる物が値上げとか小さくなってる中で、鳩サブレーは小さくならなくてうれしい」「小さくなった方がガッカリして買わなくなるから、商品価値が確立しているなら&製造元がその商品にプライドがあるなら正解だと思う」「値上げは買う側としては苦しいけど、歓迎です」と賛成する声も多く寄せられた。