「死ね」と受刑者挑発 千葉刑務所 男性看守を停職処分

千葉刑務所は10日、受刑者への不適切な処遇があったとして、男性看守(30)を停職1カ月の懲戒処分とした。同刑務所は同日、特別公務員暴行陵虐容疑で看守を千葉地検に書類送検した。
同刑務所によると、看守は2021年7月1日午後8時半ごろ、30代の男性受刑者に繰り返し「死ね」などと言い挑発し、受刑者は反発して大声を出すなどした。看守は上司に挑発行為は伝えず、受刑者が騒いだことだけを報告し、受刑者は保護室に収容された。
上司が記録を確認したところ、看守の挑発行為が分かり、受刑者は約1時間15分後に保護室から出された。看守は「受刑者が独り言を言っていて、当直担当の同僚に迷惑がかかるので早く保護室に入れたかった」と説明しているという。
同刑務所の中田昌伸所長は「国民の矯正行政への信頼を失わせ深くおわびする。今後は職員への指導監督を徹底し、信頼回復に全力を傾注する」とコメントした。