ミドリ安全は8月24日、「災害時の情報取得やフェイクニュースへの認識に関する調査」の結果を発表した。調査は8月1日~7日、全国の18~77歳までの男女1,000名(Z世代、ミレニアル世代、ジェネレーションX、新人類・ベビーブーマーの各世代で男女125名ずつ)を対象にインターネットで行われた。
○災害時に情報を得るメディアは「テレビ」「ポータルサイト」「X」
地震や火事などの緊急災害発生時に、どのメディアで情報を得ることが多いかを聞いたところ、「テレビ」(57.5%)が最も多く、次いで「ヤフーニュースなどのポータルサイト」(41.2%)、「X(旧Twitter)」(33.8%)が上位に。世代別に見ると、Z世代(18歳~28歳)では「X(旧Twitter)」が51.6%と最多だった。
また、情報が速いと思うメディアを聞いたところ、高い順に「テレビ」(29.8%)、「X(旧Twitter)」(24.7%)、「ヤフーニュースなどのポータルサイト」(15.5%)となり、特に「X(旧Twitter)」に関しては、Z世代では最多の45.0%、ミレニアル世代(29歳~43歳)でも30.0%が支持する結果に。さらに、緊急災害情報が最も信頼できるメディアを聞くと、全世代共通して「テレビ」が35.6%となった。
続いて、普段SNSを利用していると回答した930名を対象に、災害時に最もつながりやすい(接続が安定している)と思うSNSを聞いたところ、全世代で「LINE」(28.5%)が最も多く、次いで「X(旧Twitter)」(20.0%)、「YouTube」(6.3%)と続き、Z世代とミレニアル世代では、「X(旧Twitter)」が「LINE」を上回る結果に。同様に、家族と連絡が取れるSNSについても聞くと、全世代で「LINE」(66.1%)が断トツのトップに。次いで「Instagram」(9.6%)、「X(旧Twitter)」(8.6%)が上位に。世代別に見ると、Z世代とミレニアル世代では、「Instagram」の割合が他世代に比べて高く、Z世代は18.6%、ミレニアル世代は21.8%だった。
また、災害用伝言ダイヤル(171)の利用経験について聞くと、「利用したことがある」人の割合は15.5%。年齢が高いほど利用率は低く、新人類・ベビーブーマー(59歳~77歳)ではわずか4.4%、ジェネレーションX(44歳~58歳)では10.4%と1割程度に。最も利用率が高いZ世代でも、25.2%にとどまる結果に。さらに、未利用者の半数以上(54.7%)が、「緊急時にも使いこなせる自信はない」と回答。「詳しく知っている」と回答した人の割合は、2022年調査時から2.6ポイント増加したものの、全世代では5.4%にとどまった。
○全世代3人に1人が「フェイクニュースを信じてしまった」
次に、実際に災害時にフェイクニュースを信じてしまった経験を聞いたところ、およそ3人に1人が「ある」と回答。若年層ほど信じてしまった割合が高く、Z世代では45.6%と最も高い結果に。
そこで、フェイクニュース対策のリテラシー教育やレクチャーを受けているかを尋ねると、全体の21.3%が「受けた経験がある」と回答。昨年から1.5ポイント上昇し、特にZ世代では41.2%と高い割合を示した。
最後に、強く印象に残っている地震や災害を教えてもらったところ、全世代で「東日本大震災(2011年)」(58.1%)がトップに。次いで「阪神淡路大震災(1995年)」(41.5%)という結果に。一方で、14.8%の人が「印象に残っている地震・災害はない」と回答しており、その割合は若い世代ほど高く、Z世代では19.6%と2割近くとなった。