名古屋市熱田区の熱田神宮の前に2024年秋に開業する商業施設について、名鉄は29日、概要を発表しました。 木造平屋建ての建物を3棟建設します。延べ床面積はおよそ1100平方メートルで、そこに15軒ほどの店が入居する予定です。敷地内にはキッチンカーなども誘致するということです。
商業施設ができる場所は、熱田神宮の目の前です。名鉄の神宮前駅の西側、以前スーパーマーケットなどが入居していたビルの跡地に開業します。この場所の北側のエリアも名古屋市が再開発を検討しています。 熱田神宮周辺はシャッターが目立つ商店街もあり、地元では観光で盛り上がってほしいという声が上がっていました。熱田神宮の観光客数はコロナ前の2019年、実に740万人と名古屋随一の観光地で、この観光客が周辺に流れるような「街づくり」の起爆剤になることが期待されています。
名古屋では、商業施設などを整備して観光客が増えた事例として名古屋城があります。2018年に本丸御殿を復元し、同じ年にグルメなどを集めた「金シャチ横丁」がオープンしました。2017年度には190万人ほどだった観光客数は、2018年度には220万人と30万人も増えました。 歴史的な観光地周辺の整備は、効果が期待できそうです。