藤井聡太七冠の偉業達成となるのでしょうか。31日午前9時に開幕した「王座戦」五番勝負。「永瀬王座」に挑むシリーズです。勝負は夜には決まる見通しです。(藤井七冠)「いつもより多くの方に来て頂いているので、緊張感はある。対局に臨む上でこれまでと違った特別なことができるわけではないので、これまでの対局を踏まえて少しでも成長したところを見せられれば」
藤井聡太七冠 練習を重ねた “パートナー” 永瀬王座と八冠を…の画像はこちら >>
藤井七冠が勝てば、前人未到の将棋の“8大タイトル全制覇”となる注目の王座戦五番勝負。挑む相手は、タイトル4連覇中の永瀬拓矢王座。永瀬王座にとっても、今回防衛すればタイトル5連覇となり、史上3人目の「名誉王座」獲得がかかっている決して負けられない大一番です。(永瀬王座)「実績と勢いと実力を兼ね備えている藤井七冠でとても厳しいとは思うが、皆様に良い将棋をお見せできれば」
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開幕戦の注目ポイントはどちらが「先手」となるか。今年度、藤井七冠は先手番では12勝0敗と一度も負けていないのです。勝敗に少なからず影響を及ぼす気になる結果は…(記録係)「“と金”が3枚なので藤井七冠の先手でお願いします」運を味方につけた藤井七冠の先手で始まった王座戦。対戦相手の永瀬王座は、藤井七冠がプロデビューして以来、練習将棋で対局を重ねてきた勝手知ったる、いわば”パートナー”です。
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その関係性ができたのは、インターネット番組企画での対局がきっかけでした。当時、藤井七冠は史上最年少の14歳でプロデビューしたばかり。この対局では、自らのミスに気づいた藤井七冠が今ではあまり見られないこんな悔しそうな表情も。この時の対局では、永瀬王座が勝ちました。
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(藤井七冠)「永瀬先生は大変強いので、教われたことは光栄。これからも同じ気持ちで戦っていきたい」その後、永瀬王座が藤井七冠に声をかけ、以来2人は練習将棋を重ねお互いに切磋琢磨してきました。お互いに尊敬し合う2人が、タイトル戦で対決するのは去年の棋聖戦以来2回目です。永瀬王座が藤井七冠について知っているのは、将棋の手の内だけではないようで…(永瀬王座・2021年11月)「ショートケーキのイチゴを食べる順番を教わった。藤井三冠(当時)は末っ子なのでお兄ちゃんに食べられないよう先に食べる」以前こう話していた永瀬王座。
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28日の昼食は藤井七冠と同じくカレーを選びましたが、この時の会話を覚えていたのか、かつて藤井七冠から食べる順番を学んだというショートケーキを追加で注文していました。先に3勝をあげた方がタイトルを獲得する王座戦。藤井七冠が八冠獲得へ白星スタートとなるか、注目の第1局は28日夜に決着する見込みです。
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