歴史的対局始まる…藤井七冠が永瀬王座に挑む『王座戦』五番勝負 前人未到の“八大タイトル独占”かかる

藤井聡太七冠が八冠制覇へ残るタイトル「王座」を狙う王座戦第1局が、神奈川で31日に始まりました。 藤井七冠が永瀬王座に挑む、王座戦五番勝負の第1局。振り駒の結果、藤井七冠の先手で始まりました。藤井七冠:「八冠に挑戦できるのは本当にすごく貴重な機会かなと思っているので、それにふさわしい将棋が指せるように頑張りたい」 藤井七冠が狙うのは、将棋界の八大タイトル独占。全冠制覇は27年前に羽生善治九段が達成していますが、当時タイトルは7つです。
2017年度に叡王戦がタイトル戦になったことで8つになったため、藤井七冠が達成すれば前人未到の快挙です。 永瀬王座も、永世称号である「名誉王座」がかかっています。5期連続または通算10期以上王座を獲得することで資格を得られる「名誉王座」は、これまでに中原誠十六世名人と羽生善治九段の2人しかいません。 永瀬王座はタイトル戦でも、着崩れるのを嫌ってスーツ姿でしたが、今回から対局規定で和服が原則義務となったため、勝負服を変えて歴史的対局に挑みます。
永瀬王座:「藤井『八冠』を目指している、大記録を目指されているということで。ただ自分には関係がないことだと思っていますので、自分は結果を出して名誉王座に近づけるよう頑張りたいと思っています」 対局は藤井七冠の得意の角換わりに。永瀬王座もこれを受け、銀の繰り出し方に変化をつけて対抗しました。 藤井七冠の地元・愛知県瀬戸市では27日、大一番を前に将棋のイベントが開かれ、師匠の杉本昌隆八段ら東海地方出身の棋士らが参加しました。
会場では、将棋連盟の公式グッズも販売されていて、ファンも快挙へ向け応援すべく、グッズを買い求めていました。女の子:「八冠になって、全部の冠をとって、もっといっぱい将棋を指してほしい」 対局は現在、藤井七冠がリードの状態で、31日夜に決着がつく見込みです。