来週は夏の高気圧が衰退 前線や低気圧が主役 新潟などの少雨は…の画像はこちら >>
来週は夏の高気圧が衰退して、前線や低気圧の影響を受けやすくなりそうです。全国的に雨の降る日が多く、雨の少ない状態が続いている新潟県などでは恵みの雨となるかもしれません。
北からは季節を分ける前線南下 南からは熱帯低気圧北上
この夏は猛暑をもたらす「太平洋高気圧」の勢力が強い状態が続いてきましたが、来週からはこの高気圧が衰退して、日本付近は低気圧や前線の影響を受けやすくなる見込みです。週間天気図では5日(火)以降、北から前線が南下して北日本付近に停滞しやすくなるでしょう。北海道や東北は曇りや雨の日が多く、特に東北では来週の中頃に雨が強まる可能性があります。この雨をきっかけに北日本は極端な暑さが落ち着いて、9月らしい気温になる所もあるでしょう。一方、南の海上からは低気圧が次々と北上。熱帯低気圧として北上してくるものもあり、東~西日本でも太平洋側を中心に雨量が多くなる恐れがあります。気温の高い状態も続いて、かなりの蒸し暑さでしょう。※予想天気図(9月3日~8日)は、台風や熱帯低気圧も「低」で表示しています。
雨不足の新潟県 恵みの雨となるか
特に雨不足が深刻な新潟の予報を見ると、晴れる日が多いものの、6日(水)~7日(木)頃には低気圧や前線の影響を受けやすく、まとまった雨が降る見込みです。その先9日(土)頃と14日(木)~15日(金)頃にも雨が予想されます。山沿いではこの予想以上に雨雲がかかる日がある見込みで、貯水率が低下しているダム周辺にもしっかり雨雲がかかる可能性があります。水不足解消に期待したいところですが、直ちに状況が好転するわけではないので、引き続き節水を心がけましょう。
関東には台風12号の湿った空気流入 あす(3日)以降は雨量増
関東でもあす(3日)からは台風12号周辺の湿った空気が流れ込むため、広い範囲で雨が予想されます。台風の動きにもよりますが、5日(火)頃までは断続的に強い雨が降って、雨量が多くなる可能性があります。関東北部の山沿いでも雨の少ない状態が続いていたので、少雨解消につながるかもしれません。その一方で雨が長引くことで土砂災害や川の増水など災害の危険性もあります。今後の情報に十分ご注意ください。