学童擁護員を41年間勤めた90代女性が退職に 地域から感謝の声が続々

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専業主婦だった女性が、50歳という年齢で学童擁護員デビュー。40年以上にわたって子供たちを見守り続けたことを、『New York Post』などアメリカのメディアが伝えた。
アメリカ・ニューヨーク州で暮らすルイーズ・コブスさん(91)には3人の子供がおり、昔は外では働かず専業主婦として家事と育児に専念していた。
しかし1981年11月、当時50歳だったコブスさんは一念発起して働こうと決心。そこで「学童擁護員」という職を選び、地域の児童たちが安全に通学・下校できるよう見守るようになった。
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それから41年ものあいだ、大事な仕事をしっかりこなしてきたコブスさん。体調が悪い日もあったというが、そういう時はサッと薬を飲んで出勤したのだという。
その理由について、コブスさんは「みんなをガッカリさせたくなかったの」「子供たちが私に会うのを楽しみにしてくれていたんです」とコメント。よほど好きな仕事だったらしく、「最高でした、後悔なんてまるでない」と働いた日々を振り返った。
毎日見守った児童たちについて、コブスさんは「みんな、私の子供のようなもの。とっても愛していますよ」「成長する様子をじっと見てきたんですもの」と話す。
また41年の間にその子たちの多くが親になり、今度はその子供たちの道路横断も見守ることができたことを嬉しそうに明かした。その間にコブスさんの実の子供たちも巣立ちって家庭を持ち、今では孫が7人、そしてひ孫が1人できたそうだ。

このほど退職を決めたコブスさんに当局者たちは感謝し、「仕事に誇りを持って尽くしてくださいました」「現地警察もコブスさんには尊敬しかありません」とコメント。子供たち、そして地域を愛し真面目に働くコブスさんは、多くの人に愛され、慕われ、敬われていたようだ。
元気な高齢者が増え、小学校前に立って「おはよう」「今日も頑張っておいで」と児童に声をかける人もいる。優しいおじいちゃん、おばあちゃんには、労働力だけでなく子供を元気にするパワーも溢れているようだ。
(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)