「猛暑で好みのアイスあり魔が差した」トラックからアイス盗み店員に噛みついたか 56歳女が起訴内容認める

トラックの荷台からアイスを盗み、店員に噛みつくなどした罪に問われている女が、初公判で「猛暑で好みのアイスがあったので魔が差した」と語りました。

愛知県あま市の作業員・永田恵美被告(56)は2023年7月、自宅近くのドラッグストアの駐車場で、配送作業をしていたトラックの荷台からアイス5点を盗み、取り押さえようとした男性店員の手に噛みつくなどしてケガをさせた罪に問われています。

名古屋地裁で5日に開かれた初公判で、永田被告は「窃盗と噛みついたことは事実です」などと述べ、起訴内容を認めました。

その後の被告人質問で、永田被告は「当時、気温39度の猛暑の中でトラックから冷気を感じて、涼しいと思って荷台の中に入った。そこに好みのアイスがあって魔が差した」と語りました。

また暴れた動機については、「『返すから許して』と言っても店員が離してくれなかった」と答えました。

検察側は「永田被告は事件直前に電子マネーでポテトチップスと炭酸飲料を買っていて、支払い能力があった」など指摘し、懲役1年10か月を求刑しました。

一方の弁護側は、「アイスの代金や男性店員のケガの治療費などを弁償していて示談が済んでいる」として執行猶予付きの判決を求めました。

判決は9月19日に言い渡されます。