大雨一転… 新潟県内3地点で“真夏日”に ナシ農家は“台風13号”への備え進める

高気圧に覆われた影響で、9月7日の新潟県内は真夏日となったところもありました。一方、今後懸念されるのが台風13号です。新潟市では対策を始める農家の姿が見られました。

【記者リポート】
「新潟市中央区です。風は冷たく涼しいですが、日差しはまだ強いです。こうした中、秋にも関わらず日傘を差している人が多くみられます」

6日の雨傘から一転し、日傘をさす人が多く見られた7日の新潟市中央区。

日中の最高気温は新潟市秋葉区で30.8℃、佐渡市羽茂で30.4℃など、3つの観測地点で真夏日となりました。

梅雨明け以降、高温・小雨が続いていた県内。

8月には川底が見えるほど渇水していた妙高市の矢代川は9月6日までに降った雨で川に復活の兆しが。

これを受け、妙高市は川の水を水道水として利用する新井地区へ出していた節水の呼びかけを7日解除しました。

【新井地区に住む人】
「飲み水も何もかも協力という形はとっていたけど、6日の雨で少しは潤ったかなとは思う」

一方、今後懸念されるのが台風の影響です。

台風13号は7日午後3時現在、日本の南を1時間に約25キロの速さで北北東に進んでいて、8日午後には東日本にかなり接近し、上陸する恐れがあります。

実りの秋を迎える新潟市南区のナシ園では…

【ナシ農家 中村孝志さん】
「果物は一番、上下・振動に弱い。落下してしまうので、その上下を防ぐために棒をつっぱる」

農家が風によるナシの落下を防ぐために棚を支える棒や防風ネットの準備を始めていました。

【ナシ農家 中村孝志さん】
「新高梨は10月上旬から収穫が始まるので、台風が来るからといって、早期収穫はできない。台風が来なければ一番いい」

県内では8日夕方から9日にかけて雨となるところがある見込みです。

進路によっては雨・風・波ともに注意報級となる可能性があり、気象台は今後の情報に留意するよう呼びかけています。