プラ製品のPEとPP、どんな違いが? マークの意味に「初めて知った」「そういうことか」

プラスチックの識別マークを見ると、横に「PE」や「PP」と書いてあることに気付きます。このアルファベットがあらわす意味をご存じですか。プラスチック製品を選ぶ時に意識したいポイントです。
プラスチックボトルを使った製品には、必ずプラスチックの識別マークが付いています。消費者が「これはプラスチック製品だな」と知るために大切なマークです。
その横には「PE」「PP」または「PE、PP」などと表記されているのですが、このアルファベットは何の意味があるのでしょうか。花王が公式サイトで詳しく解説してくれました。
それによると、「PE」や「PP」などの文字は、使われているプラスチック材質の樹脂記号なのだそう。ちなみに2つ以上の材質を使用している場合は、分量が多いほうを先に表示するようになっているのだとか。
「PE」や「PP」は合成樹脂の一種です。「PE」はポリエチレン、「PP」はポリプロピレンという種類になります。どちらも聞いたことがあるのではないでしょうか。プラスチック製品に使われる成分として有名かもしれません。
この2つはどちらも水素と炭素からできており、私たちの身の回りでは食品トレーやレジ袋のように身近なものの材料として使われています。プラスチックボトルの材料としても主流です。
扱いやすく加工に適していながら、耐久性や耐水性、耐薬品性にも優れているのだそう。幅広い用途に使われていることに納得です。また、燃やしても悪臭や有害成分を発生させないため、環境問題に詳しい人たちから注目を集めている素材でもあります。
「PE」「PP」のほかにも、「PA(ナイロン)」「PET(ペット)」など身近な成分をはじめ、15種類の材質をあらわす表記があるそうです。こんな豆知識を知ると、これからプラスチック製品を買う時にはつい目をやってしまいたくなりそうですね。
[文・構成/grape編集部]