要約の達人が教える! 夏休みの読書感想文の書き方 第2回 【作成編】構成に沿った質問で、感想文を書き上げる

夏休みがもうすぐ終わるのに、読書感想文がまだ書けていない! そんな方のために、本の要約サービスを運営しているフライヤーの編集部が読書感想文をサクッと終わらせる方法を解説します。

今回のテーマは、読書感想文の構成の作り方です。いきなり原稿用紙に向かって書き出しても、なかなか筆は進まないもの。あらかじめ構成を作っておいたほうが、読書感想文を楽に終わらせることができます。

○読書感想文の基本の構成

読書感想文は、次のような流れで書きます。
○【1】本について

まずは本についての話から入ります。なぜこの本を選んだのか。どんな本なのかを手短に書きましょう。

この部分が長くなりすぎてしまうと、読書感想文で一番大切な感想パートが十分に書けなくなってしまいます。ここでは本の内容を細かく書くのではなく、誰の書いたどんなテーマの本なのかに触れるにとどめるのがおすすめです。
○【2】印象に残ったこととその理由

次に、本の中で特に印象に残った箇所を取り上げ、その理由について説明します。ここで大事なのは、単に本の内容を紹介するのではなく、自分の気持ちや考えを中心に書くことです。

本で印象に残ったのはどんなことなのか、なぜそこが印象に残り、自分は何を感じたのかを書いていくとよいでしょう。
○【3】本を読んでの自分の変化

最後に、まとめとして、本を読んで学んだことや、本を読む前後での自分の変化などを書きます。今まで知らなかった知識を学んだということもできますし、お話を通してこんな教訓を得たということもできます。興味がなかったものに興味が出た、嫌いだったものが好きになったという変化を語ってもよいでしょう。さらに、今後の自分の生活でその教訓をどう生かしていくかを語ると、読書感想文としてよいまとめにすることができます。

○まずはメモ書きで構成を作ってみよう

文章を書き慣れていないと、いきなり原稿用紙に書き出してうまくまとめることはできません。まずはノートやスマホのメモ帳などに、構成のメモ書きをつくってみましょう。

自分でメモを作れないお子さんの宿題を手伝う場合は、構成に沿って質問をしていくのがおすすめです。

「どうしてこの本を読もうと思ったの?」
「この本はどんな本なの?」
「一番印象に残った場面はある?」
「どうしてその場面が印象に残ったの?」
「読んでいてどんな気持ちだった?」
「この本を読み終わって、わかったことはある?」
このように、順々に質問をしていきます。

そのときに出てきた答えが、そのまま読書感想文の本文になります。分量が足りない場合は、「他にも印象に残った場面はある?」「どうしてその場面が印象に残ったの?」という質問を追加して、印象に残ったこととその理由の数を増やしましょう。

長い文章をいきなり書こうとするよりも、短い質問に答えるように構成を作ってからのほうが、文章はぐっと書きやすくなります。構成に沿って進めることで、着実に読書感想文を終わりに近づけることができます。
○言葉が出てこない人は、文章術の本を参考に

『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』

『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』

そもそも言葉が出てこない、どうやって文章を書けばいいかわからない、自分では書けるけど教えられないという方は文章術の本を参考にしてみてはいかがでしょうか。言葉のプロが、わかりやすく文章の書き方や言語化のコツを教えてくれます。

今回は読書感想文の構成について紹介しました。次回は夏休みに親子で読みたい本を紹介します。

本の要約サービス「flier(フライヤー)」 flier(フライヤー)は、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供し、良書との出合いを促進する時短読書サービスです。 通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。就職活動中の学生や若手ビジネスパーソンなど20~30代のユーザーも多く、日々のインプットやトレンドのキャッチに最適なツールとして幅広く利用されています。お得な「学割プラン」も提供中です。flier(フライヤー):https://www.flierinc.com/welcome この著者の記事一覧はこちら