新型コロナウイルスの感染対策としてマスクの着用が日常となっていましたが、政府はこのマスク着用の考え方を見直します。
政府は、これまでマスクの着用について、屋外では原則不要。屋内では原則着用としていましたが、3月13日からは「個人の判断に委ねる」との方針を決定しました。
こうしてマスクの着用が個人の判断に委ねられることについて、長くマスク生活を強いられてきた県民からは、喜びの声だけでなく、戸惑いの声もあがっています。
【記者リポート】
「約3年にわたって、着け続けてきたマスク。政府からは今後の着用について方針が示された一方で、県民はどのように受け止めているのでしょうか」
【街の人】
「アメリカに先々月まで住んでいたが、アメリカではずいぶん前からしていない人も大勢いるし、する必要もない。日本に来たら、またマスク生活に逆戻りという感じがあったのでうれしい」
【街の人】
「(3月13日から)外してみようかなと思っている。そういう、きっかけがないと」
【街の人】
「もうちょっと、はっきりと基準を示してほしかった。まだ、ちょっと怖いので(13日以降も)外さないかなというのはある」
中には、長引くマスク生活で日常の景色が変わってしまったという人も…
【学生】
「日常がそもそも、もうマスクを着けているのが当たり前の状況になっているので、そういうのが心配。慣れない生活に慣れていくというのは」
一方、円滑な移行を図るために、学校でのマスク着用の見直しは4月1日からとなっています。これまでマスクなしでの学校生活を送ったことのない高校生からは…
【高校生】
「マスクをしていると苦しくて、部活の時とかも大変。それがとれるのは一番いいかな」
【高校生】
「本当は外したいけど、顔の下とか、あんまりみんなに見せていないから恥ずかしい」
また、3月の卒業式については、校歌斉唱などを除いて、感染症対策を講じたうえで、生徒や教員はマスクなしでの参加が可能となります。
【高校生】
「私は実際に、自分の中学の卒業式のときに、親が『マスクをしていると見にくい』、『写真を撮っても、分かりにくい子もいる』と言っていたので、卒業式に関しては、とれるのはよかったなと思う」
マスク生活が3年にも及んだことで生まれた、マスク着用に関する様々な考え方。
「個人の判断に委ねる」という国の方針転換で、新たな日常のあり方はそれぞれが描いていくことになります。