1台数百万円で取引も…プレミアムバイク『CB750Four』盗難被害 “8分間の犯行”が防犯カメラに

愛知県小牧市で2月、数百万円で取引されるプレミアムバイクが狙われた窃盗事件がありました。防犯カメラが大胆な犯行の一部始終を捉えていました。 深夜の住宅街に現れた不審な2人組。すっぽりとフードを被り、手には工具のようなものを持っています。これは2月10日深夜、小牧市の住宅に設置された防犯カメラの映像です。
駐車場に入りカバーをめくり上げると、そこには1台の大型バイクがありました。
棒状のものを持ってきて、バイクの前輪のあたりでゴソゴソと動きます。別の角度の防犯カメラには、大きなハサミのようなものでワイヤーの鍵を切断しようとしている様子が映っています。
その後、車体の下に手を伸ばすと、今度はハンドルを持ちバイクを引いて道路へ。そしてそのまま姿を消しました。姿を見せてから、わずか8分ほどの犯行でした。
被害に遭った男性:「置いてあるのが分かっていて盗りに来ていますよね。はなからワイヤーを切る道具を持ってきているので、明らかに狙いをつけて来ている。ホンダの『CB750』、1970年製」 持ち主の男性によると、盗まれたのは50年以上前に製造されたホンダの「CB750Four」。
当時、「ナナハン」ブームの火付け役となったバイクで愛好家が多く、中古バイクの市場では1台数百万と高額で取引される人気の車種です。
被害に遭った男性:「中古車雑誌とか見ると、もう300万円超えていたりしますよね。僕が持っているやつはほぼ当時のままの状態で、探してもないんですよ」
希少価値の高いバイクがあることを事前に知っていたのでしょうか。隣のバイクには目もくれず、このバイクだけを狙った犯行でした。 犯行中にはセンサーライトもつき明るく照らされますが、走ることなく歩いて移動するなど、焦る様子も見られません。
被害に遭った男性:「怒りしかない、人としてどうなのと思うだけ。(同じバイクを)持っている人たちに『気を付けてください』と言いたい」 男性は被害届を提出し、警察が窃盗事件として捜査しています。