ライターチーム『キジカク』で執筆活動をしている、うーかさん。
アメリカに12年、台湾に2年在住の経験があり、海外ならではの面白い話題を探すことを日課にしています。
そんなうーかさんが、実体験や友人のエピソード、クスッと笑えるユニークなグルメや驚きのカルチャーなどを紹介します!
毎年バレンタインデーが近付くと、さまざまなお店でチョコレートが売られているのを見かけますよね。
「バレンタインデーは、女性が恋人や好きな人にチョコレートを渡して愛を伝える日」と思っている人も多いかもしれませんが、そうでない国もあると知っていますか。
今回は、台湾とアメリカで暮らした経験のある筆者が、それぞれの国のバレンタインデーの過ごし方やエピソードを紹介します。
実は台湾では、バレンタインデーが1年に2回あります。
1つは日本でもお馴染みの2月14日。
もう1つは旧暦の七夕にあたる7月7日の『情人節』があり、こちらのほうが2月14日よりも大々的に盛り上がります。
日本との大きな違いは、男性から女性にプレゼントを贈るのが主流ということでしょう。
そして、日本のようにチョコレートを贈るというよりは、女性のほしい物を男性がプレゼントするのがポピュラーです。
台湾では『情人節』のバレンタインデーが近付くと、女性たちは「彼に『ルイ・ヴィトン』のバッグをお願いしておいたわ」といった会話で賑わうこともあります。
また、プレゼントの購入は男性ひとりではなく、カップルで出向くのが一般的。
バレンタインの季節になると、「これから彼と一緒に『ルイ・ヴィトン』のお店に行ってくるの!」といったシーンもよく見られます。
実際、高級ブランドのお店の前には、カップルの行列ができることも。
台湾で暮らし始めた頃の筆者は、日本とのギャップにとても驚きました…。
※写真はイメージ
ちなみに、台湾にはホワイトデーや義理チョコのような文化はありません。
そのため、「バレンタインデーは男性が愛の言葉とプレゼントを贈る日」といっても過言ではないでしょう。
バレンタインデー当日は、花火やハート形のランタンを打ち上げるイベントが各地で行われることもあるので、とてもロマンチックな日になります。
また、2月14日のバレンタインでも一緒に食事をしたり、プレゼントを贈ったりするものの、夏の『情人節』のバレンタインデーよりはやや控えめ。
とはいえ、年に2回、男性から贈り物をするというのは日本と違う文化といえるでしょう。
続いては、アメリカのバレンタインデーについて紹介します。
アメリカでは日本と同様、2月14日のみですが、プレゼントを贈るのは男性であることがほとんど。
プレゼントの内容は、メッセージカードに加え、バラの花束、テディベア、チョコレートの3点セットが定番です。
台湾同様、ホワイトデーという文化はなく、お互いに愛と感謝を伝え合うことが重要視されています。
バレンタイン時期のアメリカのスーパーマーケット
男女ともにドレスアップして、高級なレストランでディナーをするというのが定番のデートコース。
バレンタインデー限定のディナーコースを準備しているレストランも少なくありません。
アメリカ人は、もともとサプライズ好きな国民性だからか、バレンタインデーに予想外の贈り物を渡しながら、告白やプロポーズをするというパターンも多くあります。
筆者もある年のバレンタインデー当日、自作のバイオリン曲を制作した友人が、歌いながら好きな女性に告白するというロマンティックなシーンに出くわしたことも!
「どうしよう…」と思いつつ、しばらく様子を見ていました。
演奏が終わり、ドキドキしながら見守っていると…残念ながら友人はあえなく撃沈!悲しい結果に終わってしまい、遭遇した筆者は気まずい思いをしました。
彼にとっては報われない恋でしたが、そのぐらい男性にとっては気合いの入るイベントということですね。
※写真はイメージ
日本とは大きく違う、台湾とアメリカのバレンタインデー。それぞれの国の文化や国民性などが垣間見えて、興味深いですよね。
「今年はちょっと違ったバレンタインデーにしたい」と思っている人は、海外の文化を参考にしてみてはいかがでしょうか!
[文/キジカク・構成/grape編集部]