冷蔵庫を置く場所によっては、使い勝手を大きく左右する扉の「右開き」「左開き」の違い。
自宅の間取りに合わない物を購入してしまったというミスもしばしば起こっているようです。「国民生活センター」が公式サイトにて、冷蔵庫の「右開き」「左開き」のイメージや本当の意味について紹介します。
冷蔵庫の扉が「右開き」もしくは「左開き」だと聞いたら、どのように開くタイプの冷蔵庫を思い浮かべるでしょうか。
多くの人は「右開きの冷蔵庫といえば、向かって右側から扉が開くタイプ」だとイメージするかもしれません。
ですが実際のところ、この考え方は冷蔵庫のメーカーや販売しているお店の理解とは違います。メーカーや販売店での表記によると、冷蔵庫の扉の右開きとは「右側に扉が開く」ということを意味しています。
つまり、冷蔵庫の扉の向かって左側にある取っ手に手をかけ、そのまま右側に向かって扉を開けるタイプの物を「右開き」と称しているのです。
「右開き」とは「右に向かって扉が開く」ことを指す言葉。ややこしいですが、「右開き」「左開き」の意味を正しく理解する必要があります。
お店で実物を見て購入する場合は、自宅の間取りやインテリアに合う扉の開き方をする冷蔵庫をちゃんと選べるので、「右開き」「左開き」を強く意識しなくても大丈夫かもしれません。
ですが通販で購入する場合は別。しっかり確認してから購入しないと、思っていたのとは違う扉の開き方をする冷蔵庫が届いてしまいます。
冷蔵庫の扉の開き方は、左右どちらかに開く「片開き」と、中央から左右に開ける「観音開き」のタイプがあります。また、種類は非常に少ないですが左右どちらからでも開けられる「両開き」も存在しています。
片開きは扉の開閉が楽なことに加えて、冷蔵庫の中を見やすいのがメリット。また、扉のポケット部分の収納が多いこともポイントです。
しかし、開閉が大きいぶん冷気が逃げやすく、冷蔵庫の前のスペースが広くないと開けにくいというデメリットもあります。
対して観音開きは、左右で扉が分かれているため、片方だけを開閉するということも可能。冷気が逃げにくく、前方のスペースが狭い場所でも開閉が楽です。また、扉が小さいので軽いのもメリットです。
ただし、大きなものを入れる時には両方の扉を開ける必要があるので、両手がふさがるというデメリットも。また、壁際に置くと大きく開閉できないのも気になるかもしれません。
ただ、引っ越しなどで間取りが変わっても置きやすいといえるでしょう。
引っ越しや間取りの変更、模様替えなどをする予定がある場合におすすめの観音開きや両開き対応の冷蔵庫は、「右開き」「左開き」のややこしさに混乱した人にもおすすめ。
通販で冷蔵庫を購入する際はぜひ検討してみてください。
[文・構成/grape編集部]