満員御礼(まんいんおんれい)とは、大相撲の本場所において用いられる四字熟語です。入場者が一定の人数に達したことを表しています。「満員」と記載されていますが、必ずしも全席がうまっている状態とは限りません。あくまでも一定の人数には、達しているという意味で用いられており、「満員御礼=空席がない」と勘違いしないように注意してください。
満員御礼の意味が分かったところで…四字熟語には「満」「員」「御」「礼」といった4つの漢字が使われています。それぞれの漢字は、共通の1文字と組み合わせると、違った熟語が4つ誕生します。すべての漢字に共通して使用できる1文字を考えてみてください。
※この記事で紹介する正解はあくまで一例です。
正解は、小学1年生で習う「金」という漢字です。満員御礼の各字と組み合わせることで「金満(きんまん)」「金員(きんいん)」「御金(おかね)」「礼金(れいきん)」といった4つの熟語が生まれます。
金満は「金(が)満(足にある)」と書くことから、金持ちのことを表した言葉です。「金満家」と表現することもあります。「金員」とは金額のことです。金銭をいい換えた表現としても使用されます。「御金」は読み方からも分かるように、金のことを指す言葉です。「財産」という意味でも用いられます。
「礼金」とは、賃貸住宅へ入居する際に支払う費用のことです。物件の大家に対して、お礼の意味を込めて支払うお金であるため、礼金と表現されています。以前は、今よりも賃貸住宅が少なかったため、家を貸してくれることへの感謝として、礼金を支払うようになりました。現在は賃貸住宅の数が増えているものの、人口は減っています。礼金を取らない物件が増えているのも、背景を考えると納得ですね。
[文・構成/grape編集部]