「還付金がある」とウソの電話…1人暮らしの80代女性 キャッシュカード騙し取られ50万円引き出される

11日午後、名古屋市中川区の80代の女性の自宅に区役所の職員を名乗る男から「還付金がある」などとウソの電話があり、キャッシュカード1枚をだまし取られました。

口座からは、50万円が引き出されていたということです。

11日午後1時半ごろ、名古屋市中川区に住む1人暮らしの80代の女性の自宅に区役所員を名乗る男から「還付金があります」「1万9000円振り込みます」「どこの金融機関に振り込みますか」「そのキャッシュカードは古いので新しいものに取り換える必要があります」「キャッシュカードを封筒に入れて渡してください」などと、ウソの電話がありました。

およそ30分後、女性は自宅を訪れた男に、キャッシュカード1枚を渡したということです。

不安に思った女性から相談を受けた介護職員を通じて、女性の息子が午後5時ごろ、警察に通報しましたが、既に50万円が引き出されていました。

警察によると、自宅を訪れた男は30歳くらい、身長約175センチの中肉中背で、黒っぽい服装をしていたということです。

中川区では11日、同様の電話がほかにも3件あり、区役所の職員や警察官、ショッピングモールの職員を名乗っています。

また、中区でも高齢の男性がキャッシュカードをだまし取られる事件が起きていて、警察は「非通知や知らない番号からの電話はでないように」「『キャッシュカードの暗証番号を教えてください』は詐欺です」「1人で判断せず、必ず誰かに相談する」などと注意を呼びかけています。