昨年度県内で大きな被害…渡り鳥シーズンを前に鳥インフルエンザ発生に備え防疫対策訓練【新潟】

去年から今年にかけ県内でも大きな被害が出た鳥インフルエンザ。13日、新潟市でその鳥インフルエンザなどの発生に備えた対応訓練が行われ、参加した自治体職員や畜産関係者が感染拡大を防ぐための正しい防疫対策を確認しました。

訓練は新潟市内の2万4000羽規模の養鶏場で鳥インフルエンザが確認された想定で行われ、県や市町村の担当者のほか畜産関係者あわせておよそ180人が参加しました。

【県農林水産部畜産課 仲山美樹子課長】
「昨年は鳥インフルエンザが多発したので、それを踏まえて迅速で的確に蔓延防止を図れるように開催している」

海外からの渡り鳥によって持ち込まれるとされる鳥インフルエンザ。

県内では昨年度5つの農場で感染が確認され、過去最多となる257万羽のニワトリなどが殺処分される大きな被害となりました。

こうした事態を受け各農場では感染防止対策が強化されていますが、訓練では万が一感染が確認された場合に備え、参加者が防護服や消毒噴射器の使い方のほかニワトリなどの殺処分の流れを確認しました。

【参加者は】
「この訓練の情報を共有して早め早めに対応できるように伝えていきたい」

「あらかじめどのようなことが起きるか想定して、リーダーが明確な指示を出すことが重要なポイントじゃないかと思った」

参加者は鳥インフルエンザなどの発生時に迅速に対応できるよう、真剣な表情で訓練に臨んでいました。