メーカー不祥事が最大の要因…インフル等流行の中で『薬不足』解熱剤等足らず 中国やインドの規制強化も

14日、愛知県はインフルエンザが流行入りしたと発表しました。9月としては極めて異例で、県は予防と早めの治療を心がけてほしいとしています。 こうした中、薬が足りないという現象が起こっていて、主に咳止めや解熱剤などが不足しています。
厚労省と医薬品メーカーで作る団体が調査を行っていますが、最新のデータでは病院で処方する医薬品約1万7000品目について現在、限定出荷や供給停止となっているのが全体の22.4%、特に後発のジェネリック医薬品では32.4%に達しています。
最大の要因は2020年以降、ジェネリック医薬品のメーカーによる不祥事が相次ぎ、生産停止の処分を受けたことです。 処分期間はすでに終わっていますが、生産を再開するには国の求める品質基準を満たしているかなどを確認する必要があり、すぐには作れないということです。
このほかにも医薬品の一部原料について、中国やインドの規制強化で輸出が厳しくなっていることも影響しているということで、薬不足がいつ解消するかはまだ不透明です。